公開日:2026.08.03
更新日:2026.10.19
入金QUICKは新規申込受付終了|請求QUICKとの違いと今後の注意点

東京大学法学部卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
さらにニューヨーク支店にて国際金融業務も経験し、法務と金融の双方に通じたスペシャリストとして、30年以上にわたり中小企業・個人事業主の“実行型支援”を展開。貸金業務取扱主任者。
東京大学法学部卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
さらにニューヨーク支店にて国際金融業務も経験し、法務と金融の双方に通じたスペシャリストとして、30年以上にわたり中小企業・個人事業主の“実行型支援”を展開。貸金業務取扱主任者。
▼ この記事で分かること
- 入金QUICKの現状2026年9月2日に新規申込受付を終了。サービス自体も今後終了予定
- 請求QUICKの現状請求書発行・入金管理のクラウドサービスとして継続提供中
- 請求QUICKの料金基本料金は月額0円。請求書発行などは無料枠を超えると従量料金が発生
- 入金QUICKの旧条件基本手数料0.5%〜、期間手数料、利用上限枠や審査は受付終了前の参考情報として整理
- 実務上の判断既存契約・回収金管理と3〜6か月先の資金繰りを確認し、必要な資金調達手段を組み直す
運営側の2026年8月20日付発表によると、ファクタリングサービス「入金QUICK」は2026年9月2日をもって新規申込受付を終了しました。サービス自体も今後終了する方針ですが、最終的な提供終了日は同発表では示されていません。一方、請求書発行・管理サービス「請求QUICK」は継続して利用できます。
出典:請求QUICK公式|入金QUICK新規申込受付終了およびサービス終了のお知らせ(2026年8月20日)。以下の入金QUICKの手数料・申込条件は、新規受付終了前の公式案内を整理した参考情報です。
「入金QUICKと請求QUICKは同じサービスなのか」「入金QUICKの手数料0.5%〜という条件で今も申し込めるのか」。こうした疑問は、今回の新規受付終了を踏まえて整理する必要があります。
両サービスは、請求書を管理する仕組みと、売掛債権を期日前に売却して資金化する仕組みという異なる役割を持っています。従来は連携して利用することができましたが、現在は請求QUICKを導入しても、入金QUICKへ新たに申し込むことはできません。
本記事では、公式発表で確認できる現状、請求QUICKの現行料金・機能、入金QUICKの受付終了前の条件を分けて説明します。そのうえで、既存利用者の確認事項と、3〜6か月先を見据えた資金繰りの見直し方を実務判断に沿って整理します。
入金QUICKは新規受付終了|請求QUICKは継続提供
結論:入金QUICKは2026年9月2日に新規申込受付を終了し、今後のサービス終了も公表されています。一方、請求QUICKは引き続き提供されています。
2026年8月20日付の公式発表では、入金QUICKの新規申込受付終了と、事業方針の見直しによる今後のサービス終了が案内されました。既存利用者には担当者から個別に連絡し、サービス終了までの取扱いや手続を案内する方針とされています。
| サービス | 現在の提供状況 |
|---|---|
| 入金QUICK | 2026年9月2日で新規申込受付終了。今後サービス提供を終了する方針。最終的な提供終了日は公式発表で確認できない |
| 請求QUICK | 請求書発行・管理、入金消込、仕訳等のクラウドサービスとして継続提供中 |
「新規申込の受付終了」と「すべての既存契約・取引がすでに終了した」は同じ意味ではありません。 継続中の個別取引、請求書買取の取扱い、回収金の引渡し、最終精算の予定は、提供元からの通知と契約内容に従って確認してください。
新たな資金化先を探している法人は、入金QUICKの過去の手数料や最短日数を現在申し込める条件として扱わず、別の資金調達手段を検討する必要があります。
入金QUICKと請求QUICKの基本情報とサービスの違い
結論:請求QUICKは請求業務のクラウドシステム、入金QUICKは売掛債権を買い取るファクタリングです。提供会社と契約の目的が異なります。
| 請求管理サービス名 | 請求QUICK |
|---|---|
| 提供会社(請求QUICK) | SBIビジネス・ソリューションズ株式会社 |
| 主な機能(請求QUICK) | 請求書の作成・発行・受取・電子保存、入金消込、仕訳データ作成等 |
| 利用対象(請求QUICK) | 法人(個人事業主は対象外) |
| 提供状況(請求QUICK) | 継続提供中 |
| ファクタリングサービス名 | 入金QUICK |
| 提供会社・契約主体(入金QUICK) | SBI FinTech Solutions株式会社 |
| 取引方式(入金QUICK) | 売掛債権の譲渡・売買による2者間ファクタリング(融資ではない) |
| 提供状況(入金QUICK) | 2026年9月2日に新規申込受付終了。今後サービス提供終了予定(確認した公式発表では具体的な終了日の記載なし) |
| 公式情報 |
※公式情報確認日:2026年10月19日(基本情報・提供状況・請求QUICKの料金・機能)。入金QUICKの手数料・審査条件は、受付終了前の公式情報に基づいています。
入金QUICKは、請求QUICKを利用する法人の請求書を、支払期日前に買い取る仕組みとして設計されていました。両者が連携していたことと、請求QUICKの利用自体がファクタリング契約を意味することは別です。
また、請求QUICKを導入しただけで資金繰りが改善するわけではありません。請求情報を月次試算表や資金繰り表へ反映し、売掛金の入金予定だけでなく、給与、仕入代金、税金、借入返済等の支払予定まで把握して初めて、経営判断に使える情報になります。
請求QUICKの料金や機能が自社に適していても、入金QUICKの新規申込受付は終了しています。請求QUICKの導入可否は、請求管理システム単体の利便性と運用コストで判断することが重要です。
請求QUICKの料金・機能|月額0円と従量課金を確認
結論:請求QUICKは基本料金が月額0円ですが、請求書発行や郵送代行、AI-OCR、銀行明細の取得等には利用量に応じた料金が発生します。
請求QUICKは請求書の作成・発行、受取・電子保存、入金消込、仕訳データ作成などを管理するクラウドサービスです。公式料金ページで確認できる主な条件は次のとおりです。
| 料金項目 | 公式案内(税別) | 実務上の判断 |
|---|---|---|
| 基本料金・初期費用 | 月額0円・初期費用0円 | 月額0円でも使用量に応じた従量料金は別途発生 |
| ユーザー数 | 人数制限なし・追加料金なし | 承認権限や入力担当の整理が必要 |
| 請求書発行 | 月50通まで無料。51通目以降、1通30円 | 月間発行件数を基に費用を試算 |
| 請求書郵送代行 | 1通285円 | 郵送頻度が高い場合は総コストに影響 |
| AI-OCR自動読取 | 月50回まで無料。51回目以降、1回50円 | 受取請求書の読取件数を確認 |
| 銀行明細自動取得 | 月30回まで無料。31回目以降は30回ごとに300円 | 口座数と取得頻度を確認 |
| BtoBクレジットカード請求 | 利用時に別途決済手数料 | 継続利用申込や加盟店審査など利用条件も確認 |
※料金は税別です。無料期間終了後も継続利用する場合は、期間内に継続利用の申込みが必要です。最新の料金・適用条件は請求QUICK公式料金ページをご確認ください。
既存の販売管理システムや会計ソフトと機能が重複すれば、入力・承認・入金消込が二重化しかねません。経理業務の一部だけを移すのか、請求書発行から入金管理まで移行するのかを先に決める必要があります。
- 月間の請求書発行通数・郵送件数・AI-OCR読取件数と従量料金
- 請求書の作成・承認・送付を担当する部署と権限
- 既存の販売管理システム・会計ソフトとの役割分担
- 入金消込と仕訳データをどこで確定するか
- 入金QUICKを利用できない状況でも、請求QUICK単体の導入効果があるか
三坂大作が見る入金QUICKと請求QUICKの強みと限界
結論:現在の強みは請求QUICKによる請求・入金管理の効率化です。入金QUICKとの連携による資金化は、受付終了前の特徴として区別して評価します。
- 三坂大作が整理する3つの特徴
- 01請求QUICKは請求書発行・入金消込・仕訳等を集約できる
- 02入金QUICKには請求管理と売掛債権の資金化をつなぐ仕組みがあった
- 03基本手数料の下限や利用上限枠には、審査・期間手数料などの条件があった
請求・入金管理を一つの業務フローへ整理しやすい
請求QUICKは請求書の作成・発行、受取・電子保存、入金消込、仕訳データ作成等を管理するクラウドサービスです。月額0円を基本として利用量に応じた従量課金となるため、請求書の発行数が少ない法人では導入コストを抑えやすい設計です。
ただし、既存の販売管理システムや会計ソフトと二重入力になる場合は、料金の安さだけで業務効率化を判断できません。請求データを資金繰り表へどう反映するかまで設計することが重要です。
入金QUICKは請求QUICKとの連携に特徴があった
受付終了前の入金QUICKでは、請求QUICKで発行した請求書等を基に、売掛債権の買取申請へ進むことができました。請求管理と資金化の手続きを同じ業務基盤上で考えやすい点は、当時の特徴でした。
現在は新規申込受付を終了しているため、この連携を今から導入できる機能として評価しません。請求QUICKは単独の請求管理サービスとして判断する必要があります。
資金化の条件は、下限手数料や利用枠だけでは決まらなかった
入金QUICKは過去に基本手数料0.5%〜、契約審査後の利用上限枠、通常利用時の債権譲渡通知不要等を案内していました。しかし、基本手数料は個別設定で期間手数料が加算され、売掛先や請求書ごとの確認も必要でした。通知についても、利用規約上は例外が規定されています。
サービスの使いやすさと、資金化後の手取り額・回収金管理・出口設計は別の判断です。この見方は、別のファクタリングサービスを検討する場合にも通用します。
※入金QUICKに関する評価は、新規受付終了前のサービス設計に対する分析です。

料金や最低手数料だけでなく、現在の経理フローに無理なく組み込めるか、資金化後も通常の資金繰りへ戻れるかを確認することが重要です。
入金QUICKの審査は何を見ていたのか
結論:入金QUICKでは、利用企業の契約審査、売掛先の審査、請求書ごとの確認が行われていました。審査基準の詳細は非公表です。
入金QUICKの新規申込は現在できません。ここでは、過去の契約条件と審査の仕組みを、他の資金調達手段を検討する際の参考として整理します。
| 受付終了前の主な条件 | 公式案内の内容 |
|---|---|
| 申込対象 | 法人・設立1年以上。2025年12月のサービス概要資料では年商1億円以上の法人向けと案内 |
| 年商条件の表記差 | 2026年4月改定利用規約第5条には年商額の記載がない。現在の新規受付は年商にかかわらず終了 |
| 買取申請額・対象 | 旧案内では請求書合計30万円以上(税込)。売掛先・支払期限・請求内容等について条件あり |
| 利用上限枠 | 旧サポートでは契約審査後に300万円〜上限なしの範囲で個別設定と案内。取引先ごとの枠も別途設定 |
| 旧入金目安 | 必要情報・書類の準備後、初回最短6営業日。審査済みの2回目以降は買取申請から最短2営業日 |
年商1億円以上は2025年12月の公式概要資料に掲載された条件ですが、2026年4月改定利用規約には年商額の記載がありません。また、「上限なし」は誰でも無制限に利用できる意味ではなく、審査後に個別の限度額が設定される仕組みでした。どちらも現在の申込可否を示す情報ではありません。
| 審査段階 | 確認対象 | 実務上の確認事項(見立て) |
|---|---|---|
| 契約審査 | 利用企業 | 法人の実在性、決算内容、事業継続性、入出金の動き、債権回収後の管理体制 |
| 取引先審査 | 売掛先 | 法人の実在性、取引実績、支払能力、入金遅延の有無 |
| 買取申請時の確認 | 請求書・売掛債権 | 債権の実在性、支払期限、取引内容、利用限度額、譲渡制限等との整合 |
過去の公式案内で契約審査に必要とされた主な書類は、直近2期分の決算書一式、直近6か月分の入出金明細・口座情報、履歴事項全部証明書、代表者の本人確認資料等でした。審査の状況によっては追加資料が求められる場合もありました。
2者間ファクタリングでは、売掛先の信用力だけでなく、利用企業が請求・回収・引渡しを管理できるかも重要です。ただし、各項目の審査上の重みや通過基準を公式が公表しているわけではありません。
過去条件の出典:入金QUICKサービス概要資料(2025年12月)/旧利用上限枠の公式サポート/2026年4月改定利用規約。
入金QUICKの手数料は0.5%だけで判断しない
結論:過去の「基本手数料0.5%〜」は下限の案内であり、実際の負担は基本手数料と支払期限に応じた期間手数料を合計して判断する仕組みでした。
入金QUICKは新規受付終了済みです。以下は受付終了前の料金構造を読み解くための参考であり、現在申込みができる商品条件ではありません。
| 基本手数料 | 0.5%〜。利用企業ごとに契約審査後に設定 |
|---|---|
| 期間手数料 | 買取申請受付日から支払期限までが30日以内は加算なし。30日を超える場合は30日ごとに1%加算 |
| 対象期間 | 最長180日 |
| 旧案内の固定費 | 初期費用・月額固定費はかからないと案内 |
例えば、基本手数料2%、請求書額面100万円と仮定した場合の手取り額は次のとおりです。
| 支払期限までの期間 | 期間手数料 | 合計手数料率 | 100万円の参考手取り額 |
|---|---|---|---|
| 30日以内 | 0% | 2% | 98万円 |
| 31〜60日 | 1% | 3% | 97万円 |
| 61〜90日 | 2% | 4% | 96万円 |
| 91〜120日 | 3% | 5% | 95万円 |
| 121〜150日 | 4% | 6% | 94万円 |
| 151〜180日 | 5% | 7% | 93万円 |
基本手数料2%と額面100万円は計算上の仮定です。旧利用規約では、買取代金の振込手数料は提供会社負担、回収金の引渡しに要する振込手数料等は利用企業負担とされています。本試算は後者の費用を含まず、実際の契約条件を示すものではありません。
この試算から分かるのは、公表されている最低手数料率と、実際の手取り額は同じではないという点です。代替となるファクタリングを比較するときも、下限手数料だけでなく、支払期限、追加費用、買取対象額、売掛先からの回収後の取扱いまで確認してください。
- 提示手数料の総額と、その計算対象額
- 振込手数料・登記費用など別途負担の有無
- 請求書の額面と実際の入金額
- 売掛先からの回収金を引き渡す方法・期限
- 取引先への通知、債権譲渡登記、償還請求等の契約条項
入金QUICKと請求QUICKの評判・口コミはどう見るべきか
結論:入金QUICKの受付終了前の情報と、継続提供中の請求QUICKの評価を区別し、口コミの内容を公式条件と照合することが重要です。
請求QUICKは、請求書発行、入金消込、仕訳データの作成、既存システムとの連携などが評価対象となります。公式サイトの導入事例は参考になりますが、掲載事例の効果をすべての利用企業に一般化することはできません。
一方、入金QUICKの手数料や入金速度については、受付終了前の公式案内と現在の提供状況を区別する必要があります。口コミや比較記事を参考にする場合も、利用時期、契約主体、対象サービスが明確かを確認することが重要です。
「入金QUICK」と、名称の似た「資金調達QUICK」は別のサービスです。対象者、契約主体、提供状況、手数料等を取り違えないため、会社名と公式URLまで確認してください。
また、「基本手数料0.5%〜」「最短2営業日」という受付終了前の条件を広告や検索結果で見かけた場合も、まず公式の受付終了告知を確認してください。過去の条件が掲載されていることと、現在新規申込みできることは別です。
比較サイトや広告の訴求は、そのまま信じてよいか
結論:「月額0円」「基本手数料0.5%〜」「最短2営業日」といった数字は、そのサービスの対象・起算点・適用条件に加え、現在も申込受付中かを確認しなければ判断材料になりません。
入金QUICKの旧サービス情報が広告・比較サイト・検索結果に残っていても、新規に申し込める根拠にはなりません。以下では、過去の公式案内と、条件を省略した場合に生じやすい誤解を整理します。
| 表示・誤解の例 | 確認すべき実際の条件 | 現在の読み方 |
|---|---|---|
| 請求QUICKは月額0円 | 基本料金0円。請求書発行・郵送・AI-OCR等は無料枠を超えると従量課金 | 継続サービスの現行料金として確認 |
| 入金QUICKの基本手数料0.5%〜 | 旧案内の下限。個別の基本手数料と期間手数料を合計 | 新規申込条件としては使えない |
| 最短2営業日 | 旧案内では契約審査・取引先審査済みの2回目以降が前提 | 初回から2営業日という意味ではない |
| 初回から即日入金(誤解例) | 旧案内の初回目安は、必要情報・書類が揃った後の最短6営業日 | 旧公式条件と整合しない |
| 年商1億円未満でも申込可(誤解例) | 2025年12月資料と2026年4月規約に年商条件の表記差 | 現在は年商を問わず新規受付終了 |
| 取引先に絶対知られない(誤解例) | 旧案内は通常時の通知不要。利用規約第12条は一定の場合の通知を規定 | 「絶対」との断定は不適切 |
「最短2営業日」「0.5%〜」は、いずれも受付終了前の条件です。数字だけが正しくても、提供状況が変われば現在の利用判断には使えません。請求QUICKの現行料金と、入金QUICKの旧条件を同列に扱わないことが重要です。
ミサカノミクスで見る判断ポイント
結論:重要なのは、失われる資金化手段を急いで置き換えることではなく、売掛金の入金予定、資金使途、必要額、3〜6か月先の出口を順番に整理することです。
ファクタリングは、資金調達の主役ではなく、売掛金の入金までの時間を買うための一時的な手段と捉えています。今回のように一つの調達手段の受付が終了した場合も、次の順番で資金繰りを確認することが基本です。
- 入金QUICKの新規受付終了を踏まえた資金繰りの見直し順序
- 01売掛金の実際の回収予定と、給与・仕入れ・税金・借入返済の支払予定を突き合わせる
- 02今後3〜6か月の資金不足額と、不足が発生する時期を特定する
- 03銀行融資、信用保証協会付融資、日本政策金融公庫等の利用可能性と実行時期を整理する
- 04融資が間に合わない場合は、必要な金額と期間に限って別の資金調達手段を検討する
- 05繰り返しの売掛債権売却に依存しない通常の資金繰りへ戻る出口を設計する
すでに入金QUICKを利用している法人は、提供元からの個別案内と既存取引の精算を先に整理する必要があります。代替手段を検討する場合も、現在の資金繰りを確認せず別のファクタリング契約へ移るだけでは、慢性的な不足が解消するとは限りません。
資金調達手段の順番については、ファクタリングと融資の違い|どちらを先に考えるべきかも参考にしてください。慢性的な不足が続く場合は、返済原資、資金使途、利益構造を含む再設計が必要です。
既存利用者と請求QUICK導入検討者が確認したい注意点
結論:既存の入金QUICK利用者は終了に向けた個別案内と債権回収・精算を確認し、請求QUICKを導入する法人は単体の業務効果と従量課金を確認してください。
入金QUICKの提供終了日、最終的な買取申請の取扱い、未回収債権の管理、契約終了時の手続等は、既存利用者向けの個別案内で確認してください。公式発表だけで全契約の取扱いが同一と断定できません。
2026年4月改定利用規約第23条では、契約終了後も実行済みの債権譲渡について規約が適用され、終了前に生じた権利義務に影響しない旨が示されています。終了予定であることと、回収金の引渡しや精算が不要になることは別です。
2者間ファクタリングでは、売掛先から利用企業が受け取る回収金について、ファクタリング会社への引渡し義務が問題になります。旧公式サポートでは、回収当日中の引渡しが必要と案内されていました。適用期限・方法は個別契約・提供元の指示に従ってください。
回収金を給与、仕入代金、借入返済等へ回してしまうと、契約上の問題につながる場合があります。具体的な法的責任は契約内容や個別事情によって異なり、直ちに犯罪と断定するものではありません。
入金QUICKの従来の通常手続では、債権譲渡通知と債権譲渡登記が不要と案内されていました。ただし、2026年4月改定利用規約第12条には、合理的な理由がある場合等に債権譲渡通知を行える旨の規定があります。「絶対に取引先に知られない」とは判断できません。
請求書の発行、承認、送付、入金消込、仕訳のうち、どの工程を請求QUICKで管理するかを先に決めてください。既存の会計ソフトや販売管理システムとの二重入力が増える場合、月額0円だけで導入メリットを判断できません。
ファクタリングは原則として売掛債権の売買であり、融資とは異なります。ただし、実質的に貸付けと評価される契約や過大な手数料について、金融庁は注意喚起しています。代替先を探す場合は、買戻し・償還請求・回収金の扱いを契約書で確認してください。
出典:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起
向いている事業者・慎重に考えたい事業者
結論:現在新規導入を検討できるのは請求QUICKの請求管理機能です。入金QUICKの新規利用を前提にした「向き・不向き」の判定は行いません。
請求QUICKの導入が向いている法人
- 請求書発行・受取・入金消込・仕訳を一つのシステムで管理したい法人
- 現在の請求書発行通数や郵送件数を把握し、従量料金を試算できる法人
- 既存の販売管理・会計システムとの役割分担を明確にできる法人
- 請求情報を資金繰り表や月次試算表の更新に活用したい法人
慎重な検討が必要な法人
- 請求QUICKを導入すれば入金QUICKへ新規に申し込めると考えている法人
- 既存システムとの二重入力や承認手続の重複が避けられない法人
- 今日・明日の資金不足を請求管理システムの導入だけで解決しようとしている法人
- 継続的な売掛債権売却を前提とし、3〜6か月先の資金繰りが説明できない法人
- 入金QUICKの既存取引について、回収金の引渡し・精算方法の確認が済んでいない法人
請求QUICKは、資金繰り改善に役立つ情報の整理には利用できますが、請求書発行・管理を導入すること自体が資金供給を意味するわけではありません。資金調達の手段は、業務システムとは分けて検討してください。
他社比較の前に見るべき判断軸
結論:入金QUICKの受付終了後は、別のファクタリング会社をすぐ選ぶ前に、資金不足の期間・必要額・総費用・回収後の資金繰りを確認し、融資等も含めて選択肢を整理します。
請求QUICKを利用するかどうかは請求管理システムとしての判断です。入金QUICKの代わりに資金を確保するかどうかは、資金繰りの判断です。両者を分けると、比較すべき条件が明確になります。
| 判断軸 | 確認する内容 |
|---|---|
| 不足の時期と金額 | どの支払日にいくら不足するか。売掛金の入金遅延なのか、毎月の構造的な不足なのか |
| 実行までの期間 | 銀行融資、公的融資、ビジネスローン、ファクタリング等の手続が支払期日に間に合うか |
| 資金使途・返済原資 | 融資を使うなら何に充て、何を返済原資とするか。売掛債権を売却するなら対象債権が実在するか |
| 総コスト | 金利・手数料だけでなく、諸費用と実際の資金受取額、回収・返済までの負担 |
| 契約・回収管理 | 売掛先通知、債権譲渡登記、償還請求、回収金引渡し等を契約で確認できるか |
| 出口設計 | 3〜6か月先の資金繰りを維持できるか。短期の資金化に繰り返し依存しない道筋があるか |
不足が一時的で、売掛金の入金時期とのズレを埋めることが目的なら、別のファクタリングも選択肢です。一方、毎月不足が繰り返される会社では、売掛債権の売却だけでなく、融資、返済計画、固定費、取引条件を含めた財務改善を検討すべきです。いずれの手段も利用可否・条件は審査や契約確認により決まります。
代替先を検討する場合は、候補サービスの受付状況、審査に必要な時間、提示された契約条件を最新の公式情報で確認してください。過去の入金QUICKの条件を比較基準として固定する必要はありません。



この状態で2者間ファクタリングを利用すると、ファクタリング会社へ引き渡す回収金と、他の支払いが競合します。これは手数料の問題ではなく、資金繰り全体の再設計が必要な状態です。
よくある質問(FAQ)
入金QUICKは今から新規申込みできますか。
できません。2026年9月2日をもって新規申込受付を終了しています。今後のサービス提供終了も公表されていますが、最終的な提供終了日は公式発表では示されていません。
入金QUICKの既存契約もすべて終了していますか。
公式発表だけでは、すべての既存契約・取引が終了したとは判断できません。既存利用者には個別に連絡し、終了までの取扱いや手続を案内すると公表されています。適用中の契約と提供元からの案内を確認してください。
請求QUICKは今も利用できますか。
はい。請求書発行・管理のクラウドサービスである請求QUICKは継続提供されています。入金QUICKの新規受付終了と区別してください。
請求QUICKは無料で利用できますか。
基本料金は月額0円で、請求書発行は月50通まで無料です。51通目以降は1通30円(税別)、郵送代行は1通285円(税別)など、利用量に応じた料金が発生します。
入金QUICKの手数料は0.5%だったのですか。
受付終了前の基本手数料は0.5%〜と案内されていましたが、実際の料率は審査によって決まり、支払期限に応じた期間手数料も加算される仕組みでした。0.5%だけで利用できることを保証する条件ではありません。
入金QUICKの終了予定に備え、既存利用者が最初に確認すべきことは何ですか。
提供元からの個別案内、最終利用可能な手続、譲渡済み債権の回収・精算、回収金の引渡し方法を確認してください。そのうえで3〜6か月先の資金繰り表を更新し、必要な資金調達手段を整理することが重要です。
まとめ|入金QUICKの受付終了を踏まえ、資金調達全体を整理する
結論:入金QUICKの新規申込受付は終了しています。請求QUICKは継続提供中であり、請求業務の導入判断と、資金調達手段の見直しを別々に進めることが重要です。
入金QUICKは2026年9月2日に新規申込受付を終了し、今後サービス自体の提供も終了する方針です。既存利用者は、提供元からの個別案内を基に、回収金の管理や契約終了までの手続を確認してください。
請求QUICKは引き続き利用できます。ただし、月額0円という表示だけでなく、請求書発行、郵送代行、AI-OCR、銀行明細取得等の従量料金と、既存システムとの業務重複を含めて判断する必要があります。
資金調達で重要なのは、過去の手数料や最短日数の比較ではなく、資金不足が生じる時期、必要額、資金使途、資金化後の出口を説明できることです。銀行融資、公的融資、ビジネスローン、ABL、ファクタリング等の使い分けを、3〜6か月先の資金繰りから整理してください。
「今後の資金繰りをどう立て直すか」
を整理することが先です。
資金調達全体の順番をご相談ください。
本記事は、当サイトのコンテンツポリシーに基づき、対象会社・サービスの公式情報等を確認したうえで、三坂大作が資金調達実務の観点から執筆しています。







