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ファクタリングは対面で契約すべき?非対面・オンラインとの比較や利用の流れについても!

ファクタリングは、売掛金を早期に現金化することで、資金繰りを改善することができる手段です。(なお、中小企業庁も売掛債権を活用した資金調達を推進しており、経営戦略として有効な選択肢とされています)ファクタリングでは、対面とオンラインの二つの契約方法があります。対面契約は直接相談ができる安心感がある一方、オンライン契約は手続きの手軽さが特徴です。初めての利用時には、それぞれの特徴を理解して選択することが重要です。

本記事では、ファクタリングの対面契約とオンライン契約それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。また、実際の契約の流れや必要書類、向いている事業者の特徴なども紹介していますので、自社の状況に最適な契約方法を選ぶ際の参考にしてください。適切な契約方法を選ぶことで、スムーズな資金調達が可能になります。

この記事のポイント

  • ファクタリングの対面契約は、担当者と直接会って相談・交渉できるため、信頼関係を築きやすく、高額案件や複雑な事情がある場合に有利です。
  • 一方、訪問の手間や時間がかかり、資金化までのスピードはオンライン契約より遅くなる傾向があります。
  • 手数料は人件費が反映されるためオンラインより高めになることがありますが、柔軟な審査や条件交渉が期待できます。
  • スピード重視ならオンライン、信頼性や柔軟な交渉を重視するなら対面と、自社の優先順位に合わせて選ぶことが重要です。

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ファクタリングの対面での契約

ファクタリングの契約方法には、大きく分けて対面とオンラインの2種類があります。まずは、対面契約の基本的な内容から見ていきましょう。

対面契約とは

対面契約とは、ファクタリング会社の担当者と直接会って契約を進める方式です。通常は、営業担当者があなたの事業所に訪問するか、ファクタリング会社のオフィスで依頼側の代表が面談を行います。

書類の確認や契約内容の説明などをその場で行うため、疑問点をすぐに解消できるのが特徴です。また、面と向かって商談を進められるため、細かな条件交渉も行いやすくなります。

対面契約では、担当者が事業内容や財務状況などを詳しくヒアリングした上で、最適な契約条件を提案してくれることが多いものです。特に、高額な売掛債権を買い取る場合や、事業の特殊性を考慮してほしい場合には、対面契約のほうが有利に働くことがあります。

対面契約の流れ

対面契約では、初めに問い合わせを行い、担当者との面談日程を調整します。次に面談を行い、事業内容や資金需要について詳しく説明します。

その後、必要書類を提出して審査が行われ、審査通過後に契約締結となります。最後に入金が完了するという流れです。全体の所要時間は企業によって異なりますが、通常1週間程度かかることが多いでしょう。

対面契約では、確認書類の提出を直接行えるという利点があります。一般的に必要となる書類は、次のようなものです。

  • 本人確認書類(免許証、マイナンバーカードなど)
  • 法人登記簿謄本
  • 決算書(直近2〜3期分)
  • 売掛金の証明書類(請求書、発注書など)
  • 銀行の通帳やキャッシュカード
  • 印鑑証明書と実印

対面契約では、書類の確認がその場で行われるため、不備があった場合にもすぐに対応できます。これにより、手続きが円滑に進むケースが多くあります。

ファクタリングの契約を対面で行うメリット

対面契約には、オンライン契約にはない独自のメリットがあります。資金調達の緊急性や事業の特性によっては、これらのメリットが大きな助けになることがあります。

信頼関係の構築がしやすい

対面契約の最大のメリットは、担当者と直接顔を合わせることで信頼関係を構築できる点です。特に、ファクタリングのような金融取引では、相互の信頼が重要となります。

実際に会って話をすることで、会社の雰囲気や担当者の人柄を直接確認できるため、安心感が高まります。また、継続的な取引の基盤となる関係性を築けるため、長期的な資金繰り計画を立てやすくなるでしょう。

特に初めてファクタリングを利用する場合、対面で丁寧に説明を受けることで、不安を解消できる点は大きなメリットです。担当者の対応や説明の仕方から、その会社の信頼性を判断することもできます。

不明点をその場で解消できる

契約内容や手数料の計算方法など、ファクタリングには、専門的な内容が多く含まれています。対面契約であれば、分からない点をその場で質問して解決できます。

特に、契約書の細かい条項についての説明や、手数料の内訳など、複雑な内容をリアルタイムで理解できるメリットは大きいでしょう。電話やメールでのやり取りでは伝わりにくいニュアンスも、直接会話することで正確に伝えることができます。

また、資金調達の目的や事業の将来計画なども詳しく説明することで、より適切な提案を受けられる可能性が高まります。担当者に自社の状況を深く理解してもらうことで、最適な条件での契約が期待できるのです。

柔軟な対応が期待できる

対面契約では、その場での交渉や調整が可能になります。例えば、手数料率の引き下げ交渉や、入金のタイミングの調整など、柔軟な対応を求めやすい環境が整っています。

特に、事業の特殊性や一時的な業績不振など、通常の審査基準では評価されにくい事情があっても、直接説明することで理解を得られる可能性が高まります。数字だけでは判断できない部分を補足説明できるのは、対面契約の大きな強みです。

また、急ぎの資金需要がある場合でも、対面での交渉によって、最短での資金化を実現できることもあります。担当者との良好な関係構築により、今後の取引でも優遇される可能性が高まるでしょう。

高額売掛債権の買取に有利になる

特に高額な売掛債権を売却する場合、対面契約のほうが有利なケースが多くあります。金額が大きくなるほど、ファクタリング会社側も慎重な審査を行いたいと考えるためです。

対面での詳細な説明や追加資料の提示により、高額案件でも承認を得やすくなるという利点があります。オンライン契約では、買取上限額が設けられていることが多いのに対し、対面契約では柔軟な対応が期待できます。

また、複数の請求書をまとめて売却したい場合や、継続的な取引を視野に入れている場合も、対面契約のほうが条件面で有利になることが多いでしょう。信頼関係構築の面からも、大型案件には対面契約が適しているといえます。

ファクタリングの契約を対面で行うデメリット

対面契約にはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。特に、時間的制約の厳しい経営者にとっては、これらのデメリットが大きな障壁となる場合もあります。

訪問に時間・費用がかかる

対面契約の最も明らかなデメリットは、面談のための時間と移動コストがかかる点です。特に経営者が多忙な場合、訪問のための時間確保が難しいことがあります。

ファクタリング会社のオフィスが遠方にある場合は、往復の移動時間や交通費も負担となります。また、複数回の訪問が必要になる場合もあり、その度に時間を割かなければならないのは大きな負担です。

対面での契約手続きには、半日から1日程度かかることもあり、その間は通常業務から離れることになります。資金繰りに追われている状況では、この時間的ロスが致命的になることもあるでしょう。

売掛先に利用が知られる可能性がある

ファクタリングを利用する際、多くの企業が取引先に知られたくないと考えています。しかし、対面契約の場合、担当者が訪問することで周囲に知られてしまう可能性があります。

特に、売掛先を巻き込む3社間ファクタリングの場合は、取引関係に影響を与える恐れがあります。ファクタリングの利用が資金繰りの悪化と誤解されると、取引関係に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

また、社内でもファクタリング利用を限られた関係者だけに留めたい場合、対面での訪問は、秘密保持の観点から不都合が生じることがあります。プライバシーを重視する経営者にとっては、このデメリットは無視できないポイントです。

資金調達までに時間がかかりやすい

対面契約では、面談の日程調整から始まり、書類提出、審査、契約締結と複数のステップを踏む必要があります。そのため、資金化までに時間がかかりやすいという特徴があります。

通常、対面契約の場合は、申し込みから入金まで3日〜1週間程度かかることが多く、急ぎの資金需要には対応しきれないケースもあります。特に、担当者のスケジュールが混み合っている時期は、さらに時間がかかる可能性もあるでしょう。

また、対面での説明や書類確認に時間がかかるため、手続き全体の所要時間も長くなりがちです。即日での資金調達を希望する場合は、対面契約では難しいことが多いと考えておくべきでしょう。

手数料が高めの傾向がある

対面契約では、訪問にかかる人件費や移動コストなどが、手数料に反映される傾向があります。そのため、オンライン契約と比較して手数料率が高くなるケースが多いでしょう。

特に少額の売掛債権を売却する場合、手数料の割合が相対的に高くなり、資金調達コストが増大してしまう可能性があります。契約金額が小さければ小さいほど、この差は顕著になるでしょう。

また対面契約では、様々なオプションサービスが提案されることもあり、結果的に総コストが高くなるケースもあります。手数料の透明性という点では、明確な料率が提示されるオンライン契約に劣る面もあるでしょう。

なお、手数料が法外に高い場合は、ファクタリングを装った違法な貸付(偽装ファクタリング)の可能性もあるため注意が必要です。金融庁も注意喚起を行っている通り、契約相手が貸金業登録を受けているかなど、信頼できる業者かを見極めることが重要です。

ファクタリングの対面での契約とオンラインでの契約の比較

オンライン契約は、インターネットを通じて全ての手続きを完結させる方式です。Webサイトから申し込み、必要書類をアップロードし、電話やビデオ通話で審査や契約内容の確認を行います。ファクタリング契約を検討する際には、対面契約とオンライン契約のそれぞれの特徴を理解し、自社の状況に合った方法を選ぶことが大切となります。

対面契約 vs オンライン契約 徹底比較

比較項目対面契約オンライン契約
スピード遅い傾向 (数日~1週間)早い (最短即日~)
手数料高めの傾向低めの傾向
手間・利便性訪問・面談の手間ありWebで完結し手軽
信頼性・安心感◎ (直接相談できる)△ (相手の顔が見えにくい)
柔軟な交渉◎ (事情を汲みやすい)△ (システム審査が中心)
高額案件対応しやすい上限額が低い場合あり

このように、両者には一長一短があります。「スピードとコスト」を最優先するならオンライン「安心感や柔軟な審査」を求めるなら対面が適していると言えるでしょう。

スピード面の違い

資金調達のスピードを比較すると、オンライン契約が優位に立つケースが多くみられます。対面契約では、面談の日程調整から始める必要がありますが、オンライン契約ではその手間が省けます。

オンライン契約の場合、最短で即日〜数日で資金化が可能なサービスが多数存在します。特に、審査システムが自動化されている場合、24時間いつでも審査が進むため、夜間や休日の申し込みでも素早く対応してもらえることがあります。

一方、対面契約では、担当者のスケジュール調整や訪問時間の確保が必要なため、最低でも数日、通常は1週間程度かかるケースが多いでしょう。急ぎの資金需要がある場合は、この差が重要な判断材料となります。

コスト面の違い

手数料率を比較すると、一般的にオンライン契約のほうが低く設定されていることが多いものです。これは、人件費や移動コストが抑えられるためで、その分を手数料の引き下げに反映しているケースが多いからです。

特に、少額の売掛債権を売却する場合は、オンライン契約のほうがコスト効率が良い傾向があります。対面契約では固定費的な部分があるため、少額案件ほど手数料率が高くなりがちです。

ただし、高額案件や特殊な条件が必要な場合は、対面での交渉によって総合的に有利な条件を引き出せる可能性もあります。単純な手数料率だけでなく、契約条件全体を考慮した判断が必要でしょう。

利便性とセキュリティの違い

利便性の観点では、オンライン契約が圧倒的に優れています。24時間いつでもどこでも手続きが可能で、移動時間も不要なため、経営者の負担が大幅に軽減されます。

一方で、セキュリティ面では、対面契約のほうが安心感があるという意見もあります。個人情報や企業の機密情報を、オンラインで送信することに不安を感じる経営者も少なくありません。しかし、近年のオンラインファクタリングサービスでは、高度な暗号化技術を導入するなど、セキュリティ対策が強化されています。

また、契約内容の理解のしやすさという点では、対面契約に軍配が上がります。直接説明を受けられる対面契約に比べ、オンライン契約では自分で情報を読み解く必要があるため、初めてファクタリングを利用する場合は不安を感じることもあるでしょう。

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ファクタリングの利用で対面での契約が向いている場合

ファクタリングの契約方法は、一概にどちらが優れているとはいえません。企業の状況や優先事項によって、最適な選択肢は異なります。

審査で事情を考慮してほしい場合

財務状況に不安要素がある場合(例えば税金滞納による差し押さえリスクなど)や、業績に波がある業種の場合、数字だけでは伝わらない事情を説明できる対面契約が有利になることがあります。

例えば、一時的な業績不振の理由や今後の回復見込み、特殊な業界事情などを直接説明することで理解を得られる可能性が高まります。システム審査だけでは不利になりそうな場合、対面契約を選ぶべきでしょう。

また、創業間もない企業や、事業転換期にある企業など、通常の審査基準では評価されにくい状況にある場合も、対面で詳しく説明することで、前向きな判断を引き出せることがあります。将来性や事業計画の確かさを直接伝えられるのは、対面契約の大きな強みです。

担当者との信頼関係を重視する場合

継続的なファクタリング利用を検討している場合や、長期的な資金繰り計画を立てたい場合は、担当者との信頼関係構築が重要になります。

対面契約では、専任の担当者がつくケースが多く、継続的な相談や支援を受けやすい環境が整います。資金調達の相談だけでなく、事業に関するアドバイスを得られることもあるでしょう。

特に中小企業や個人事業主の場合、金融機関との関係が限られていることが多いため、ファクタリング会社の担当者が重要な相談相手となることもあります。単なる取引関係以上の信頼関係を構築したい場合は、対面契約が適しているといえるでしょう。

高額な売掛債権の買取を希望する場合

高額な売掛債権の売却を検討している場合、対面契約のほうが有利になることが多いものです。多くのオンラインファクタリングサービスでは、買取額に上限が設けられていることがあります。

対面契約では、案件ごとに柔軟な対応が可能なため、高額案件でも前向きに検討してもらえる可能性が高まります。また、大型案件ほど手数料率の交渉の余地も大きくなり、対面での交渉が有効に働くことが多いでしょう。

特に1,000万円を超えるような高額案件では、オンライン契約では対応できないケースも多いため、対面契約を選択肢として検討すべきです。継続的に高額の資金需要がある企業にとっては、担当者との関係構築も含め、対面契約の価値は大きいといえるでしょう。

近隣に対面契約可能なファクタリング会社がある場合

対面契約の時間的・物理的コストを最小限に抑えるためには、事業所から近い場所にファクタリング会社があることが理想的です。

移動時間が短ければ対面契約のデメリットを大きく軽減できるため、近隣に対面対応可能な会社がある場合は、対面契約を積極的に検討する価値があります。特に東京や大阪などの大都市圏では、多くのファクタリング会社がオフィスを構えているため、選択肢も豊富です。

また、近隣に会社があれば、緊急時の相談や追加書類の提出なども容易になります。継続的な取引を視野に入れている場合は特に、アクセスの良さは重要な判断材料となるでしょう。地方に拠点を置く企業でも、出張対応を行っている会社も多いため、一度問い合わせてみる価値はあります。

まとめ

ファクタリングの対面契約は、担当者との信頼関係構築や細かい相談が可能な伝統的な契約方法です。特に、高額な売掛債権の買取や、特殊な事情を考慮してほしい場合に有効です。一方で、時間や移動コストがかかり、手数料が高めになる傾向があることも事実です。

対面とオンラインのどちらを選ぶかは、自社の状況や優先事項によって判断すべきでしょう。迅速な資金調達を重視するならオンライン、丁寧な対応や交渉の余地を重視するなら対面契約が適しています。ファクタリングを検討される際は、まず複数の会社に問い合わせ、両方の契約方法の条件を比較してみることをお勧めします。

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筆者・監修者 三坂 大作(ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役)

筆者・監修者 ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役 三坂 大作(ミサカ ダイサク)

略歴
  • 1985年:東京大学法学部卒業
  • 1985年:三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行 — 表参道支店:法人融資担当
  • 1989年:同行 ニューヨーク支店勤務 — 非日系企業向けコーポレートファイナンス担当
  • 1992年:三菱銀行を退社、資金調達の専門家として独立
資格・登録情報
・経営革新等支援機関(認定支援機関ID:107813001112)
・貸金業務取扱主任者(資格者:三坂大作)
・貸金業登録:東京都知事(1)第31997号
・日本貸金業協会 会員番号:第006355号
専門分野と活動実績
企業の成長を資金面から支えるファイナンスの専門家として、30年以上にわたり中小企業の財務戦略・資金調達を支援。
国内外の法人融資・国際金融業務の経験を基に、経営者に寄り添った戦略的支援を展開。

現在の取り組み
ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役として、以下の事業を統括:
・法人向けビジネスローン事業「HTファイナンス」
・個人事業主向けファクタリングサービス
・資金調達および財務戦略に関する経営コンサルティング

経営革新等支援機関として、企業の持続的成長を実現するための財務戦略策定や金融支援を行い、貸金業登録事業者として、適正かつ信頼性の高い金融サービスを提供しています。
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