2025.10.20
銀行以外の資金調達はどこがいい?日本政策金融公庫からファクタリングまで徹底比較【2025年版】
「やはり、資金調達の王道は銀行融資だろうか…」そうお考えの経営者様は少なくないでしょう。しかし、いざ申し込んでみると、厳しい審査や長い手続き期間に直面し、「本当に自社に合った方法なのか?」と疑問を感じた経験はございませんか?
実は、会社の規模や状況によっては、銀行融資以外の選択肢を検討する方が、より早く、より有利な条件で資金を調達できる可能性が高いのです。
この記事では、銀行融資の審査に通過できなかった、あるいは他の方法を探している中小企業や個人事業主の皆様に向けて、本当に頼りになる銀行以外の資金調達方法を、金融のプロが一つひとつ丁寧に解説します。この記事を読めば、貴社の未来を切り開く、最適な一手が見つかるはずです。
中小企業にとって銀行融資は「使いにくい」資金調達方法
銀行は高額融資も期待できる場所であり、借入を行う際の安心感も高く感じます。そんな理由から多くの企業が銀行に対して融資の申込みを行いますが、特に中小の企業にとっての銀行は使いやすいとは言えない資金調達先です。それどころか融資までに時間がかかるなどハードル高めの「使いにくい」資金調達方法とすら言えてしまうのです。
審査基準が中小企業向きではない
・経営状態が重要
・信用情報も大きく影響する
・返済計画や事業計画も厳しくチェックされる
多くの銀行は継続した成長が期待でき確実な返済を行ってくれる優良企業に対して積極的に融資を行います。上記した項目をクリアすることで融資を受けられる可能性が高くはなりますが、それは決して低いハードルではありません。中小企業にとって不向きとも言える審査基準である銀行融資は、利用しにくく感じるのも当然かも知れません。
銀行融資以外のおすすめの資金調達先
ここからは中小企業も比較的利用しやすい銀行以外のおすすめ資金調達先を、メリットやデメリットも含めて簡単にご紹介します。この中のどれを選ぶかは経営者様の判断次第ですが、資金調達の選択肢を複数持っておくのは会社経営において無駄にはなりません。
日本政策金融公庫
中小企業への支援を目的の1つとして運営されている日本政策金融公庫は、銀行からの融資を受けられなかった企業も利用できる可能性の高い場所です。100%国が出資している政策金融機関だからこそ、銀行以上の低金利・長期返済期間も期待できます。開業資金を対象とした制度も用意されており、これから事業を始めたいと考えている経営者様にとっても頼りになる場所です。しかし申請書類が少し複雑で多いことや、資金調達を完了するまでに1ヶ月程度はかかることを考慮して申込みを行う必要があります。
ファクタリング
売掛債権を買取業者に対して売却し現金に変えるファクタリングは、最短で即日資金調達も可能なスピードが魅力の1つです。さらに自社の経営状況よりも売掛け先の経営状況や取引の実績が重視されることで、経営状況が芳しくない企業も利用できる可能性が高いのもメリットになり得ます。ただし支払サイトが長く残っている債権は手数料が高くなりがちなど、売掛債権の選び方次第で手に入る現金に差が付く可能性があります。
※ファクタリングについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
『ファクタリングの仕組みとは?メリット・デメリットや利用の流れを解説』
ノンバンクのビジネスローン
審査の通過しやすや早さを重視するなら、消費者金融などノンバンクのビジネスローンが頼りになります。比較的ですが審査基準も緩めであり、即日融資に対応可能な場所も少なくはありません。しかし10%を超える金利が設定されることも多く、最大でも数百万円の限度額までしか借り入れできない場所が大半という点はデメリットになる可能性があります。しかしATMから借入手続きが行えたり、限度額内で繰り返しの利用も可能な商品が多いのはメリットになるはずです。
※ビジネスローンについて詳しくはこちらの記事もご覧ください。
『ビジネスローンとは?早さと手軽さがメリットの事業者向け金融商品を徹底解説』
信用保証協会が関わる「制度融資」
信用保証組合や地方自治体が行っている制度融資は、実績の少ない企業など銀行融資が受けにくい企業も利用しやすいのが特徴です。金利も低めに設定される期待はあるのですが、融資までにかかる期間が2ヶ月以上かかることも少なくはなく、また制度を実施する団体や自治体によって、中身に違いがあるのでよく確認して申し込まなくてはなりません。
クラウドファンディング
近頃話題に上がる機会も多いクラウドファンディングを利用すれば、中小企業や個人事業主様も高額の資金を得られる可能性があります。専門サイトを利用して資金調達に成功した際には10%から20%の手数料を支払う必要はありますが、残念ながら資金調達に失敗してしまった場合には手数料は不要になるなどリスクが低めなのも特徴です。しかしプロジェクト内容を精査し返礼品や条件に気をつけないと思わぬトラブルに発展してしまうこともあり、慎重にプロジェクトを立ち上げることが大切です。
補助金・助成金
指定された条件を満たしていれば返済不要のお金を受給できる補助金や助成金は、利用対象者になれれば積極的に申込むべき資金調達方法です。しかし受給資格を得られたとしても後払いが基本ですので、一旦は支払いを行う必要があります。また制度に期間が設けられてることも多く常時利用できるわけではなく、適時情報収集を行う必要があります。申請手続きを誤ると不正受給と見なされるリスクもあるため、補助金・助成金の申請における注意点を事前に確認しておくことが重要です。
自社向きの資金調達方法を冷静に選ぶことが重要
資金調達先は銀行以外にも様々あり、中には銀行以上に便利で頼りなる場所も存在します。しかしそれは資金調達先にどんな条件を求めるかによって変わりますので、何を求めるのかを考えることが大切になります。自社に向いている資金調達方法を冷静に判断することも、経営者様に求められている要素と言えます。
自社に最適な資金調達方法はどれ?目的別フローチャート
「選択肢はわかったけれど、結局どれが自社に合っているんだろう?」という疑問にお答えするため、簡単なフローチャートをご用意しました。まずは自社の状況をチェックしてみましょう。
スタート:資金調達の目的は?
- すぐに運転資金が必要 → YES → ファクタリング、ビジネスローンがおすすめ。
- すぐに運転資金が必要 → NO → じっくり有利な条件で借りたい → YES → 日本政策金融公庫、制度融資を検討。
- じっくり有利な条件で借りたい → NO → 返済不要の資金が欲しい → YES → 補助金・助成金を探してみましょう。
- 返済不要の資金が欲しい → NO → 事業のアイデアに共感してくれる人から集めたい → YES → クラウドファンディングに挑戦。
【注意喚起】資金調達を急ぐあまりの落とし穴
資金繰りが厳しい状況では、どうしても「借りやすい」「早い」という言葉に惹かれがちです。しかし、安易な選択が将来の経営をさらに圧迫する危険性もあります。特に以下の点には注意が必要です。
高金利な「ノンバンク」の安易な利用
ノンバンクのビジネスローンは審査が比較的緩やかで、スピーディな点が魅力です。しかし、銀行や公的機関に比べて金利が高く設定されていることがほとんどです。長期的な返済計画を立てずに利用すると、利息の支払いが経営の大きな負担となりかねません。あくまで「つなぎ資金」として短期的な利用に留めるのが賢明です。
納税に関するご相談は、まずはお近くの税務署や国税庁の電話相談センターをご利用ください。
【ご確認用リンク】
国税に関するご相談について(国税庁)
「補助金・助成金」は後払いが基本
返済不要という大きなメリットがある補助金・助成金ですが、原則として後払い(精算払い)である点を忘れてはいけません。つまり、対象となる事業にかかる経費は、一旦自社で全額立て替える必要があります。採択が決定しても、すぐに入金されるわけではないため、その間の資金繰り計画も重要になります。
どのような補助金があるか調べるには、中小企業庁が運営する支援策検索サイト「ミラサポplus」が便利です。
【ご確認用リンク】
ミラサポplus:補助金・助成金施策検索(中小企業庁)
ファクタリング業者選びは慎重に
ファクタリングは便利なサービスですが、中には法外な手数料を請求する悪質な業者も存在します。契約内容を十分に確認せず、複数社を比較検討しないまま契約してしまうのは非常に危険です。特に、法人登記されていない個人事業主を名乗る業者や、契約書の内容が不明瞭な場合は注意が必要です。金融庁も注意喚起を行っています。
【ご確認用リンク】
ファクタリングに関する注意喚起(金融庁)
最短即日融資!HTファイナンスのビジネスローン
急な受注や支払いが重なって、早急な資金調達が必要になったときに便利なのがビジネスローンです。 HTファイナンスでは、スピードと柔軟性を重視した独自の審査体制を整え、より早く経営者の皆様へ資金をご提供できるよう努めています。 必要書類もシンプルなので、準備に時間をかけることなくお申し込みいただけます。 また、オンラインやお電話でのやり取りを中心に契約まで進められるケースもあり、来店の手間を軽減できるのもポイントです。 事業拡大のチャンスを逃さないために、まずは一度HTファイナンスまでお問い合わせください。
