公開日:2026.08.06
更新日:2026.08.06
Yoii Fuel(ヨイフューエル)の評判を三坂大作が分析|RBFの手数料・審査・注意点

東京大学法学部卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
さらにニューヨーク支店にて国際金融業務も経験し、法務と金融の双方に通じたスペシャリストとして、30年以上にわたり中小企業・個人事業主の“実行型支援”を展開。貸金業務取扱主任者。
東京大学法学部卒業後、三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に入行。
さらにニューヨーク支店にて国際金融業務も経験し、法務と金融の双方に通じたスペシャリストとして、30年以上にわたり中小企業・個人事業主の“実行型支援”を展開。貸金業務取扱主任者。
▼ この記事で分かること
- 向いている会社売上の継続性を説明でき、投資回収まで描ける法人
- 手数料調達額の3〜15%(初月に買取額から控除)
- 利用条件法人限定・事業実績6か月以上・運転資金4か月分以上
- 審査の見方特定の売掛先ではなく、利用企業全体の売上基盤と資金余力を確認
- 確認ポイント実際の受取額と、毎月の支払い後に残る資金
Yoii Fuel(ヨイフューエル)は、株式会社Yoiiが提供するレベニュー・ベースド・ファイナンシング、いわゆるRBFのサービスです。
すでに発生した売掛債権を早期資金化する一般的なファクタリングとは異なり、過去の売上・財務データから将来の売上を予測し、その評価をもとに資金を調達します。
公式サイトでは、手数料3〜15%、契約期間1〜12か月、数百万円から数億円の調達額、最短2週間での資金調達が案内されています。
ただし、利用できるのは法人に限られ、事業実績6か月以上、申込み時点で運転資金4か月分以上という条件があります。「赤字でも使える」「融資より早い」といった理由だけで判断できるサービスではありません。
本記事では、Yoii Fuelの評判、手数料、審査、契約上の注意点を確認したうえで、どのような会社に向くのか、資金調達全体の中でどの順番に位置づけるべきかを整理します。
Yoii Fuelはどのような会社に向いているか
結論:売上の継続性をデータで示し、投資回収と毎月の支払いまで説明できる法人に向く資金です。
SaaS、サブスクリプション、D2C・ECなど、売上の推移や顧客の継続状況を把握しやすい事業とは特に相性がよい仕組みです。
広告、採用、在庫、開発などへ資金を投下し、その結果として売上や粗利益が増える関係を説明できる会社にとっては、株式を希薄化させずに投資時期を前倒しする選択肢になります。
一方、直近の給与や仕入代金が不足している会社、調達後の支払いを織り込んだ資金繰り表を作成していない会社、投資回収の見通しが立っていない会社は、慎重に考える必要があります。
| 売上の予測可能性 | 月次売上の継続性や変動要因を、実績データから説明できるか |
|---|---|
| 契約期間中の資金余力 | 毎月の支払い後も、必要な運転資金を維持できるか |
| 投資回収と出口 | 調達資金を何に使い、いつ回収し、次の資金調達へどうつなぐか |
公式サイトでは、赤字や債務超過であっても、安定した売上と一定の現預金があれば利用できる可能性があると説明されています。ただし、その前提として、申込み時点で4か月分以上の運転資金が必要です。
Yoii Fuelは、資金が尽きる直前の会社を想定したサービスではありません。申込み時点で4か月分以上の運転資金を確保している会社が、成長速度を前倒しするための資金と考えるのが適切です。
Yoii Fuelの基本情報
結論:法人専用のRBFで、手数料3〜15%、契約期間1〜12か月、最短2週間が公式サービス案内ページの表記です。
| サービス名 | Yoii Fuel(ヨイフューエル) |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Yoii |
| 設立 | 2021年4月15日 |
| 代表者 | 代表取締役 宇野雅晴 |
| 所在地 | 東京都目黒区青葉台3-6-16 HF青葉台ビル4F |
| 資本金 | 14億938万2,995円(資本準備金込み) |
| 契約の性質 | 将来債権譲渡契約 |
| 利用対象 | 法人(個人・個人事業主は利用不可) |
| 調達可能額 | 数百万円〜数億円 |
| 手数料 | 調達額の3〜15% |
| 契約期間 | 1〜12か月 |
| 資金調達まで | 最短2週間 |
| 担保・代表者保証 | 不要 |
| 主な利用条件 | 事業実績6か月以上、申込み時点で運転資金4か月分以上 |
| 主な必要資料 | 月次試算表、決算書、売上データ、銀行口座明細、身分証明書、株主名簿等 |
| 申込み方法 | オンライン面談、データ提出・連携、審査、契約 |
| 参考情報 | 株式会社Yoii公式サイト |
手数料、調達額、契約期間は、提出した売上・財務データに基づく審査によって決まります。「最短2週間」も、必要資料の準備、審査、契約手続が円滑に進んだ場合の最短例であり、すべての申込みに当てはまるわけではありません。
Yoii Fuelの評判・口コミはどう見るべきか
結論:公式の導入事例は多い一方、独立した第三者口コミは限られており、両者は分けて読む必要があります。
公式サイトでは、SaaS、D2C、EC、サブスクリプション事業者などの導入事例が公開されています。広告投資、採用、在庫仕入れ、開発資金、次の株式調達までのつなぎなど、具体的な利用目的まで確認できる点は参考になります。
ただし、公式導入事例は、サービス提供会社が掲載企業を選定し、編集した情報です。実際の活用方法や経営者の考え方を知る材料にはなりますが、すべての利用者を代表する中立的な口コミではありません。
一方、公開情報を確認した範囲では、利用者が条件や対応を直接評価した独立系の口コミは多くありません。口コミの件数や評価だけで、平均的な手数料、審査の通りやすさ、契約後の負担まで判断することは難しい状況です。
- 実際に提示された手数料と受取額
- 毎月の支払額と支払開始日
- 売上が計画を下回った場合の資金繰り
- 譲渡対象となる将来債権の範囲
- 既存のファクタリングやABLとの関係
- 契約解除・一括支払い時の条件
評判は、申込みを決める根拠ではなく、契約前に何を確認すべきかを見つけるための入口として使うべきです。星評価や「おすすめ」という表現ではなく、自社に提示される見積りと契約条件を確認してください。
三坂大作が見るYoii Fuelの強み
結論:強みは無担保・無保証であること以上に、売上の継続性を資金調達の根拠として活用できる点にあります。
- Yoii Fuelの主な強み
- 01既存の売掛債権額に限定されない
- 02株式を希薄化させずに成長資金を確保できる
- 03売上・財務データをもとに条件が設計される
- 04毎月の支払額を事前に把握しやすい
既存の売掛債権額に限定されない
一般的な買取型ファクタリングでは、すでに発生している売掛債権を対象に資金化します。これに対しYoii Fuelは、個別の請求書ではなく、過去の売上・財務データから将来の売上を予測する仕組みです。
そのため、現在保有している売掛債権額だけでは足りない成長投資資金についても、審査のうえで調達を検討できる可能性があります。ただし、将来売上であれば無条件に評価されるわけではなく、売上実績、継続性、資金余力などを確認したうえで条件が決まります。
株式を希薄化させずに成長資金を確保できる
株式調達では固定的な返済負担が生じない一方、新株の発行などによって既存株主の持分が希薄化します。
Yoii Fuelは株式を発行する資金調達ではないため、利用によって持分が希薄化することはありません。次の株式調達までに売上や事業指標を改善したい会社や、現在の企業価値で株式を大きく放出したくない会社にとっては、資本政策上の選択肢になります。
一方、株式調達とは異なり、契約後には所定の支払いが発生します。希薄化を避けられることだけでなく、毎月の支払い後も資金繰りを維持できるかを確認する必要があります。
売上・財務データをもとに条件が設計される
Yoii Fuelの審査では、月次試算表、決算書、売上データ、銀行口座明細などの提出が案内されています。独自のアルゴリズムを用いるからといって、書類がほとんど不要になる仕組みではありません。
提出資料を通じて、売上の継続性、現預金の推移、固定費、資金消費の速度などを確認し、調達可能額や手数料、契約期間が提示されると考えられます。
過去の決算だけでなく、月次の売上や資金繰りを示す資料をもとに、現在の事業実態を評価する設計である点が特徴です。
毎月の支払額を事前に把握しやすい
Yoii Fuelは、翌月または翌々月末から契約額を均等に支払う定額型のRBFです。売上に応じて支払額が毎月変動する方式と比べると、契約期間中の支払予定を資金繰り表へ反映しやすい点はメリットです。
ただし、売上が計画を下回った月にも所定の支払いが発生します。支払額を事前に把握できることと、実際に無理なく支払えることは別の問題です。
審査は何を見ていると考えられるか
結論:過去の損益だけでなく、将来売上の予測可能性と契約後の支払余力も重視されると考えられます。
公式サイトでは、売上・財務データを独自のアルゴリズムで分析し、調達額と手数料を提示すると説明されています。
ただし、計算式や各項目の審査ウエートまでは公開されていません。以下は、公式に示されている必要資料と、資金調達実務上の見立てを分けて整理したものです。
| 提出資料 | 確認されると考えられる内容 |
|---|---|
| 直近12か月の月次試算表 | 売上・粗利益・固定費の推移、月次損益、資金消費の速度 |
| 直近期の決算書一式 | 純資産、既存借入、債務超過の程度、全体の財務構造 |
| 売上データ | 売上の継続性、成長率、季節変動、顧客集中、解約・失注の傾向 |
| 直近6か月の銀行口座明細 | 実際の入出金、現預金残高、資料間の整合性、資金余力 |
| 株主名簿 | 株主構成、資本関係の確認 |
| 身分証明書等 | 本人確認、契約当事者の確認 |
通常のファクタリングで重要になるのは、すでに発生した売掛債権の実在性、売掛先の支払能力、支払期日です。
これに対しYoii Fuelでは、特定の売掛先だけではなく、利用企業の売上基盤、月次財務、現預金、事業継続性が、審査上の重要な判断材料になると考えられます。公式FAQでも、個別の確定債権ではなく、毎月の安定した売上債権を評価・予測すると説明されています。
実務上は、SaaSであればMRR・ARR、解約率、顧客獲得コスト、回収期間が、EC・D2Cであればリピート率、粗利益率、在庫回転、広告投資の回収が、重要な指標になります。
ただし、これらがYoii Fuelの固定的な審査項目として公開されているわけではありません。対象会社固有の審査基準ではなく、売上の予測可能性を判断するための一般的な実務論点として理解してください。
「赤字でも利用できる」という表現も、「赤字が審査に影響しない」という意味ではありません。赤字の理由、現預金残高、売上の安定性、今後の資金消費まで含めて判断されると考えるのが適切です。

ミサカノミクスで見る判断ポイント
結論:Yoii Fuelは融資や株式調達の単純な代替ではなく、投資回収と資本政策の間を埋める選択肢として位置づけます。
| 資金調達手段 | 主な評価対象 | 適しやすい局面 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| Yoii Fuel・RBF | 利用企業の売上・財務データ、将来売上の予測 | 広告、採用、在庫、開発など、回収見込みのある成長投資 | 将来売上を先に利用するため、契約期間中の支払余力が必要 |
| 銀行・公的融資 | 返済能力、財務内容、資金使途、返済原資 | 中長期運転資金、設備資金、低コスト調達 | 審査期間と資料準備が必要 |
| 株式調達 | 市場規模、成長性、経営陣、企業価値 | 投資回収まで長期間を要する大規模成長投資 | 持分の希薄化、株主との関係 |
| ファクタリング | 売掛債権の実在性、売掛先の信用力 | 発生済み売掛債権の入金サイト短縮 | 手数料、債権額の範囲、継続利用時の資金繰り |



銀行融資や公的融資で必要額と必要時期を満たせるのであれば、調達コストの面から先に検討する余地があります。
一方、融資の実行を待つ間に事業機会を失う場合や、現時点で株式を放出することが資本政策上不利になる場合には、RBFを組み合わせる意味が生まれます。
逆に、短期の入金サイトだけが問題であれば、発生済みの売掛債権を対象とするファクタリングの方が目的に合うこともあります。ファクタリングと融資の違いや、どちらを先に検討すべきかは、「ファクタリングと融資の違い」でも整理しています。
Yoii Fuelを利用する前には、次の順番で確認してください。
- 01資金使途|何に、いくら使うのか
- 02投資回収|支出から売上・入金まで何か月かかるのか
- 03月次負担|支払い後も運転資金を維持できるか
- 04出口|内部資金、融資、株式調達のどこへつなぐのか
資金調達は「攻め」か「守り」かの二択ではありません。成長投資を進めながら、3〜6か月後の資金繰りを崩さず、次の調達へつなげられる順番を設計することが重要です。
手数料はどう見るべきか
結論:Yoii Fuelの手数料3〜15%は、率の高低ではなく、実際の受取額と支払期間、増える粗利益まで合わせて判断します。
Yoii Fuelの手数料は調達額の3〜15%です。手数料は初月に買取額から差し引かれ、翌月または翌々月末から調達額を均等に支払います。契約期間は最大12か月で、公式FAQでは6〜10か月の契約が多いと説明されています。
| 契約上の買取額 (資金調達額) |
1,000万円 |
|---|---|
| 手数料率 | 10% |
| 手数料 | 100万円 |
| 実際の受取額 | 900万円 |
| 契約に基づく支払総額 | 1,000万円 |
表面上の手数料率は10%ですが、会社が実際に使える資金は900万円です。確認すべきなのは、受取額と支払総額の差だけではありません。その900万円を使って、どれだけの粗利益を、何か月で増やせるのかまで見る必要があります。
銀行融資の年利とRBFの手数料は、契約構造が異なるため単純には比較できません。ただし、「融資ではないからコストを年換算しなくてよい」ということでもありません。
収益性:調達によって増える粗利益・企業価値が、手数料その他の調達コストを上回るか
資金繰り:毎月の支払い後も、必要な運転資金を維持できるか
また、一括支払いは可能ですが、手数料は初月に発生するため、早く支払ってもコスト面のメリットはないと公式FAQに明記されています。短期間だけ利用するつもりでも、手数料総額が減るとは限りません。
比較サイトや広告の訴求は、そのまま信じてよいか
結論:表現自体は事実でも、利用条件が省かれると誰でも使えると誤認するおそれがあります。
| 主な訴求表現 | 実際に確認すべき内容 |
|---|---|
| 赤字でも利用できる | 安定した売上と一定の現預金が必要。申込み時点で運転資金4か月分以上が利用条件 |
| 最短で資金調達できる | 公式サービス案内ページの表記は最短2週間。資料準備、審査、契約手続によって変動 |
| 数億円まで調達できる | 調達額は売上・財務データに基づく審査で決定 |
| 手数料3%から | 最低料率が適用される条件や割合は公開されていない |
| 無担保・無保証 | 担保・代表者保証は不要だが、将来債権譲渡契約上の義務は別途存在 |
| 審査が柔軟・AI審査 | 独自アルゴリズムの利用は確認できるが、審査通過率や具体的な判定基準は非公開 |
比較サイトや紹介記事では、「短期間で調達できる」「赤字でも利用できる」といった特徴が、利用条件を省略したまま強く表示されることがあります。
しかし、公式サービス案内ページの表記は最短2週間であり、利用には申込み時点で4か月分以上の運転資金が必要です。資金が不足した会社の立て直し資金として、誰でも利用しやすいサービスと捉えるのは適切ではありません。
比較サイトや広告では、最低手数料、最大調達額、最短期間が強調されやすい傾向があります。実際の経営判断で優先すべきは、自社に提示される条件と、利用後の資金繰りです。
広告表現を判断材料へ変換する考え方は、「資金調達の比較サイト・広告をそのまま信じてはいけない理由」でも解説しています。
利用前に確認したい注意点
結論:調達時に現預金が増えても、その後の支払いで将来の手元資金が減る点が最大の注意です。
– 支払い後に現金が残るか –
売上が増えていても、毎月の支払いを差し引いた後に現金が残らなければ、資金繰りは改善しません。売上が計画比100%、80%、60%となった場合の3パターンで、少なくとも契約期間分の資金繰りを確認してください。
– 手数料は初月に発生 –
一括支払いは可能ですが、手数料は初月に発生するため、早期支払いによるコスト上のメリットはないと説明されています。
次の資金調達が早く実行できた場合でも、Yoii Fuelのコストが減るとは限りません。利用期間の長短ではなく、契約時点の手数料総額を確認してください。
– 既存契約の確認が先 –
同じ債権を複数の事業者へ譲渡することはできません。債権を切り分けられる場合には併用できるケースがあります。既存のファクタリング、ABL、債権譲渡担保を利用している場合は、それぞれの契約書を確認したうえで、双方の事業者へ事前に相談する必要があります。
– 融資ではないが義務はある –
Yoii Fuelは将来債権譲渡契約です。融資ではないからといって、契約上の支払義務や表明保証がないわけではありません。
譲渡対象となる将来債権の範囲、支払開始日、契約解除、表明保証違反、売上減少時の扱い、債権譲渡登記や取引先への通知の有無は、契約書で確認してください。
– 専門家への確認が必要 –
公式FAQでは、前受金または仮受金として処理されるケースが多いと説明されています。有利子負債として表示されない場合でも、貸借対照表に影響しないとは限りません。契約内容に応じた会計・税務処理は、顧問税理士または公認会計士へ確認してください。
向いている会社・慎重に考えたい会社
結論:業種名ではなく、売上の予測可能性、投資回収、支払余力の3点で判断します。
向いている会社
- 6か月以上の売上実績があり、月次売上の推移を説明できる
- 申込み時点で4か月分以上の運転資金を確保できる
- 広告、採用、在庫、開発など具体的な資金使途が決まっている
- 投資額と売上・粗利益の増加との関係を過去データで示せる
- 継続課金、リピート購入など、将来売上を予測しやすい
- 現時点での株式希薄化を抑えたい
- 次の融資・株式調達・内部資金までの出口を設計できる
- 毎月の支払いを織り込んでも資金繰りを維持できる
慎重に考えたい会社
- 来月または再来月の給与・仕入代金が不足している
- 調達資金の使途が赤字補填や既存債務の支払いだけである
- 売上の季節変動が大きく、将来予測が難しい
- 大口顧客への依存度が高く、契約終了時の影響が大きい
- 粗利益率が低く、手数料を吸収できない
- 広告費や採用費を増やしても売上が伸びる根拠がない
- すでに複数のファクタリングやABLで債権を利用している
- 契約期間中の資金繰り表を作成していない
Yoii Fuelは法人専用のサービスです。個人・個人事業主は利用できません。
特に、申込み時点で4か月分以上の運転資金を確保できない会社は、公式の利用条件を満たしません。資金が尽きる直前ではなく、選択肢を比較できる段階で資金調達を検討することが重要です。
他社比較の前に見るべき判断軸
結論:最低手数料や最大調達額だけで比べず、実際の受取額、支払設計、譲渡対象、既存契約との関係まで同じ条件で確認することが重要です。
Yoii Fuelと他のRBF・将来売上を活用する資金調達サービスを比較するときは、広告に表示される最低手数料や最短期間だけを並べても、実際の負担や使いやすさは判断できません。
同じ「RBF」という名称でも、手数料の計算方法、支払いの開始時期、支払額が定額か売上連動か、譲渡対象となる債権の範囲などは、サービスや契約によって異なる可能性があります。比較するときは、少なくとも次の条件を揃えて確認してください。
| 判断軸 | 確認すべき内容 |
|---|---|
| 実際の受取額 | 契約額から手数料やその他の費用を差し引いた後、実際にいくら入金されるか |
| 支払総額と支払期間 | 合計でいくら支払い、何か月で支払いを終えるのか |
| 支払開始日と月次負担 | 翌月・翌々月のどちらから始まり、毎月の資金繰りにいくら影響するか |
| 支払方式 | 定額払いか売上連動か。売上が計画を下回った場合に支払額が変わるか |
| 譲渡対象となる債権 | どの事業、取引先、期間の将来債権が契約対象になるのか |
| 既存契約との関係 | ファクタリング、ABL、債権譲渡担保、融資契約と併用できるか |
| 一括支払い・中途終了 | 早期に支払った場合に手数料が減るか、解約や契約終了に条件があるか |
| 必要資料とデータ連携 | 提出資料の範囲、API連携の対象、準備や継続的なデータ提供の負担 |
| 条件提示の透明性 | 見積り時に受取額、支払日程、契約対象、追加費用が明示されるか |
特に重要なのは、手数料率を同じ基準で比較することです。手数料率が低く見えても、受取額が少ない、支払期間が短い、毎月の支払額が大きい場合には、資金繰りへの負担が重くなる可能性があります。
また、RBFと銀行融資、ファクタリングでは契約の性質が異なります。異なる資金調達手段を比較するときは、料率だけを横並びにせず、資金使途、調達までの時間、契約期間中の資金繰り、株式希薄化の有無まで含めて判断してください。
他社比較の目的は、最も安く見えるサービスを探すことではありません。自社の売上構造と投資回収期間に合い、支払い後も必要な運転資金を維持できる条件を選ぶことです。
よくある質問(FAQ)
結論:公開情報だけでは判断できない条件があるため、見積りと契約書の確認が必要です。
Yoii Fuelは融資ですか。
株式会社Yoiiは、Yoii Fuelを融資ではなく将来債権譲渡契約と説明しています。金利ではなく手数料が発生します。
赤字や債務超過でも利用できますか。
安定した売上と一定の現預金があれば利用できる可能性があります。ただし、申込み時点で4か月分以上の運転資金が必要であり、審査通過を保証するものではありません。
個人事業主でも利用できますか。
利用できません。Yoii Fuelは法人専用です。
ファクタリングと併用できますか。
同じ債権の二重譲渡に該当する場合は利用できません。債権を切り分けられる場合には併用できるケースがあるため、既存契約を確認したうえで相談する必要があります。
早期に一括支払いすれば手数料は安くなりますか。
公式FAQでは、一括支払いは可能ですが、手数料は初月に発生するため、早期支払いによるコスト上のメリットはないと説明されています。
審査にはどのような資料が必要ですか。
直近12か月の月次試算表、直近期の決算書一式、売上データ、直近6か月の銀行口座明細、身分証明書、株主名簿などが案内されています。API連携により提出資料を削減できる場合があります。
まとめ|Yoii Fuelは成長投資の前倒しに向くが出口設計が必要
結論:成長投資の前倒しには向きますが、次の調達までの出口設計が欠かせません。
Yoii Fuelは、安定した売上実績を持つ法人が、将来の売上を活用して成長投資を前倒しするためのRBFサービスです。株式を希薄化させず、担保・代表者保証も付けずに、数百万円から数億円の資金調達を検討できる点が特徴です。
一方で、利用には事業実績6か月以上、申込み時点で運転資金4か月分以上という条件があります。手数料は3〜15%で、受取額から先に控除され、翌月または翌々月から均等に支払う設計です。
したがって、Yoii Fuelは資金が尽きる直前の延命資金ではありません。調達資金を何に使い、いつまでに粗利益を増やし、毎月の支払いを行った後も資金繰りを維持し、次にどの資金調達へつなげるのか。ここまで説明できる会社に向く資金です。
資金調達で重要なのは、商品を先に決めることではありません。資金使途、支払原資、3〜6か月後の資金繰り、次の調達までの順番を整理したうえで、自社に合う手段を選ぶことです。
三坂大作が実務ベースで整理!
RBFを利用すべきかどうかは、
「調達後も資金繰りを維持できるか」
まで確認して判断する必要があります。
銀行・公的融資・RBF・ファクタリングを含めた
資金調達全体の順番をご相談ください。
資金調達の可否や条件は、申込み内容、財務状況、資金使途、返済・支払原資、必要書類等を確認したうえで、各提供機関の審査により決まります。
本記事は、当サイトのコンテンツポリシーに基づき、ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・三坂大作が執筆・監修しています。







