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ミサカノ分析

公開日:2026.07.16

更新日:2026.07.16

Clear Pay(クリアペイ)の評判を三坂大作が分析|ファクタリングの手数料・審査・注意点

Clear Payの手数料・審査・注意点を三坂大作が実務視点で解説する記事のアイキャッチ

▼ この記事で分かること

  • 向いている会社確定した売掛債権があり、入金までの一時的な資金不足を埋めたい事業者
  • 手数料2%~(下限表示。上限は公開ページ上では確認できず)
  • 審査通過率99.8%と94%の異なる表示があり、算定期間や対象の定義は非公開
  • 審査の見方売掛債権・売掛先の信用力と、2者間で見られる利用者側の資金管理
  • 確認ポイント広告の数字ではなく、見積書の最終受取額と契約書の責任範囲

Clear Payは、株式会社Clear Payの会社情報を掲載するウェブページで案内されているファクタリングサービスです。

ファクタリングページでは、法人・個人事業主への対応、5万円から5億円までの取扱い、手数料2%~、最短即日入金、2社間ファクタリングなどが案内されています。

一方で、同じページ内に「50万円以下の審査通過率99.8%」と「審査通過率94%」という異なる表示があり、算定期間や審査対象者の定義は公開されていません。

そのため、広告上の数字だけで利用判断をするのではなく、実際に提示される手数料、契約条件、最終受取額、そして利用後の資金繰りまで確認することが重要です。

本記事では、Clear Payを一方的に推奨も否定もせず、公開情報をどのように読み、どのような事業者が検討しやすいのかを、三坂大作の実務視点から整理します。

【 この記事の執筆・監修者 】
執筆・監修者 三坂大作
ヒューマントラスト株式会社
統括責任者・取締役
東京大学法学部卒業
三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)出身
法人融資・資金調達支援歴30年以上
貸金業務取扱主任者(国家資格)
※ヒューマントラスト株式会社は
認定経営革新等支援機関です
(認定支援機関ID:107813001112)

Clear Payはどのような事業者に向いているか

結論:Clear Payは、確定した売掛債権があり、入金までの一時的な資金不足を埋めたい事業者にとって、相談候補の一つになり得ます。

特に、売掛先からの入金実績を確認でき、必要書類を早期に準備できる事業者であれば、短期間の資金化を相談しやすいと考えられます。

一方、毎月の資金不足を補うための継続利用や、次回入金後も資金繰りが正常化しない場合は、慎重な判断が必要です。手数料・追加費用、不払い時の責任、通知・登記の扱いは、見積書と契約書で確認してください。

Clear Payのファクタリングページでは、手数料2%~、最短3時間以内の振込み、審査通過率等が強く表示されています。しかし、これらはすべての申込みに適用される条件を保証するものではありません。

三坂大作
執筆者|三坂のコメント重要なのは、「審査に通るか」だけではありません。今回の資金化によって何日分の時間を確保し、その後に資金繰りを正常化できるかまで考える必要があります。

Clear Payの基本情報

結論:ファクタリングページでは、法人・個人事業主を対象に、少額から大口まで対応するサービス条件が案内されています。

会社名 株式会社Clear Pay
代表者 代表取締役 佐藤貴之
設立日 2025年2月4日
所在地 東京都港区赤坂2丁目14番5号 Daiwa赤坂ビル7階
電話番号 03-6820-6714
対象 法人・個人事業主
対応金額 5万円~5億円
手数料 2%~
入金スピード 最短即日/最短3時間以内との表示
対応形態 2社間ファクタリングに対応との表示
担保・保証人 不要
参考情報

ファクタリングページには、株式会社Clear Payの会社名、所在地、代表者、電話番号が掲載され、同社のコーポレートサイトへのリンクも設置されています。

そのコーポレートサイトでは、銀行融資、公庫融資、ビジネスローン、リースバックなどを活用した資金調達コンサルティングが案内されています。

ファクタリング契約を進める場合は、見積書、契約書、振込元、回収金の送金先に記載された法人名が一致しているかを確認してください。

融資や融資支援を提案された場合に確認すべき事項は、後述する「利用前に確認したい注意点」で整理します。

Clear Payの評判・口コミはどう見るべきか

結論:実際の契約条件や対応品質を判断できるほど、独立した利用者口コミが十分に蓄積しているとはいえません。

2026年7月16日時点で公開範囲を確認した限り、具体的な買取額、手数料、追加費用、入金時間、契約説明まで確認できる独立した利用者レビューは限定的です。

もっとも、口コミが少ないことだけで、良い会社・悪い会社と判断することはできません。新しいサービスや利用者数がまだ多くないサービスでは、口コミが少ないこと自体は不自然ではないためです。

一方で、「悪い口コミが見当たらないから安心」と考えるのも適切ではありません。

口コミや一次情報から確認したい具体的事実
  • 売掛債権額と実際の手数料率
  • 追加費用を含めた最終受取額
  • 必要書類の提出完了から入金までの時間
  • 契約条件が事前に説明されたか
  • 債権譲渡登記・売掛先通知の有無
  • 提出した企業情報・個人情報の管理方法

「対応が早かった」「審査に通った」「担当者が親切だった」といった感想だけでは、契約の経済的な妥当性までは判断できません。

口コミは、会社の優劣を決める材料ではなく、契約前に確認すべき論点を見つけるための材料として読むのが適切です。

三坂大作が見るClear Payの強み

結論:少額案件、個人事業主、2者間ファクタリング、急ぎの資金ニーズを意識した相談入口が設けられている点が強みです。

  • Clear Payの主な強み
  • 015万円から相談対象としている
  • 02法人・個人事業主の双方を対象としている
  • 03急ぎの資金化を意識したサービス設計

5万円から相談対象としている

ファクタリングページでは、対応金額が5万円から5億円と表示されています。少額の請求書を保有する個人事業主や小規模事業者から、大口の売掛債権を保有する法人まで、幅広い金額帯を想定した設計と考えられます。

ただし、5万円以上の売掛債権があれば必ず買い取られるわけではありません。売掛債権の実在性、売掛先の信用力、支払期日、過去の入金実績、必要書類の内容によって判断は変わります。

法人・個人事業主の双方を対象としている

公開ページでは、法人と個人事業主の双方が対象とされ、電話、問い合わせフォーム、LINEによる相談導線も用意されています。法人だけでなく、事業上の売掛債権を保有する個人事業主も相談対象としている点は、利用入口として分かりやすい部分です。

一方、契約までオンラインで完結するのか、面談や原本確認が必要になる場合があるのかは、公開ページ上では明確に確認できません。申込み前に、契約方法と必要書類を確認してください。

急ぎの資金化を意識したサービス設計

ファクタリングページでは、「最短即日」と「最短3時間以内にお振込み」という表示があります。必要書類がそろい、売掛債権の確認、売掛先の審査、契約手続きが早期に完了する場合には、迅速な資金化を相談できる可能性があります。

ただし、「最短」は、最も早く手続きが進んだ場合の表示です。問い合わせから入金までの全時間と、契約後の振込時間を混同しないようにしてください。

急ぎで資金化する場合の事前確認
  • 当日入金の申込期限
  • 必要書類
  • 審査に必要な時間
  • 契約方法
  • 振込手続きの締切時間
  • 土日祝日の対応可否

審査は何を見ていると考えられるか

結論:Clear Pay固有の審査基準は非公開です。一般的なファクタリング審査では、売掛債権の実在性、売掛先の支払能力、利用者側の資金管理が判断材料になります。

Clear Payは「独自の審査基準」「他社NGでも相談できる」と案内していますが、具体的な審査項目や否決理由は公開していません。

そこで、ここからはClear Payが実際に採用している基準と断定せず、一般的なファクタリング審査の実務として整理します。

  • ファクタリング審査で見られる主なポイント
  • 01売掛債権が実際に存在するか
  • 02売掛先が期日に支払えるか
  • 032者間では利用者側の資金管理も見られる
  • 04決算書・確定申告書・試算表の鮮度

売掛債権が実際に存在するか

ファクタリングでは、請求書があるだけでなく、その請求書の原因となる取引が実在するかが重要です。一般に、次のような資料や事実関係が確認されます。

債権の実在性を確認する資料
  • 基本契約書
  • 発注書・注文書
  • 納品書
  • 検収書
  • 請求書
  • 売掛先とのメールや取引履歴
  • 過去の入金実績
  • 売掛金元帳
  • 通帳の入出金履歴

商品の納品や役務提供が完了していない、検収が終わっていない、請求金額に争いがあるといった場合は、確定した売掛債権として評価されにくくなります。

売掛先が期日に支払えるか

ファクタリングでは、売掛先の信用力が重要な判断材料になります。確認されやすいのは、売掛先の事業継続性、取引期間、過去の入金状況、支払遅延の有無、売掛債権の支払期日などです。

売掛先が有名企業であっても、取引自体に争いがある、相殺や返品の可能性がある、入金実績を確認できないといった場合は、必ずしも高く評価されるとは限りません。

2者間では利用者側の資金管理も見られる

2者間ファクタリングでは、売掛先から利用者の口座へ入金された資金を、利用者がファクタリング会社へ送金する形が一般的です。

そのため、売掛先だけでなく、利用者側についても次の点が確認されることがあります。

2者間で利用者側が見られる点
  • 売掛金の入金口座を確認できるか
  • 過去の入金実績があるか
  • 他社へ同じ売掛債権を譲渡していないか
  • 入金された資金を別の支払いへ流用する可能性がないか
  • 売掛金の支払期日まで事業を継続できるか
  • 提出資料の内容が相互に一致しているか
  • 他社ファクタリングの利用状況を説明できるか

「売掛先だけを見るため、利用者の経営状態は関係ない」という理解は正確ではありません。

決算書・確定申告書・試算表の鮮度

法人では決算書、個人事業主では確定申告書が、事業内容や財務状況を確認する資料になります。

ただし、決算日から時間が経過している場合、決算書だけでは現在の資金繰りを把握できません。実務上は、直近の試算表、売掛金元帳、資金繰り表、通帳履歴等を補足することで、現在の経営実態を説明しやすくなります。

三坂大作
執筆者|三坂のコメント審査とは、単に申込みを通すか否かを決める作業ではありません。「売掛債権が存在するか」「売掛先は支払えるか」「利用者は契約どおりに資金を管理できるか」を確認する工程です。

審査資料の意味については、「ファクタリング審査は何を見ているのか|融資と違う与信判断のポイント」でも詳しく整理しています。

ミサカノミクスで見る判断ポイント

結論:入金スピードより先に、「何日分の時間を確保し、その後どの手段へつなぐのか」を整理する必要があります。

ミサカノミクスでは、資金調達を単体商品の比較として考えません。銀行融資、制度融資、ビジネスローン、ファクタリング等を、会社の状況に応じてどの順番で使うべきかという因果関係で整理します。

Clear Payを含むファクタリングを検討する前に、次の3点を確認してください。

  • 利用判断で確認する3つのポイント
  • 01なぜ資金が不足しているのか
  • 02何日分の時間を確保するのか
  • 03次回入金後に正常化できるか

なぜ資金が不足しているのか

資金不足の原因が、売掛金の入金サイトと支払サイトの一時的なずれであれば、ファクタリングが機能する可能性があります。

一方、営業赤字、過剰な固定費、借入返済の集中、在庫過多などが原因であれば、売掛金を前倒ししても問題は解消しません。

何日分の時間を確保するのか

ファクタリングは、将来の売掛金を前倒しする手段です。「今月の支払いを乗り切る」という目的だけでなく、何日後の入金や融資実行まで時間を確保するのかを明確にする必要があります。

次回入金後に正常化できるか

ファクタリングを利用すると、次回の売掛金入金時に自社が自由に使える資金は、その分だけ減少します。

その状態でも、翌月の人件費、仕入代、外注費、税金、借入返済を賄えるかを確認しなければなりません。

次回入金後も資金不足が続くのであれば、ファクタリングだけではなく、銀行融資、制度融資、借換え、返済条件の見直し等を検討すべき局面です。

三坂流の考え方

三坂流では、ファクタリングを一律に否定しません。必要な局面で「時間を買う」ためには有効な場合があります。ただし、時間を確保した後に、どのように資金繰りを正常化するのかという出口が必要です。

ファクタリングと融資の役割の違いについては、「ファクタリングと融資の違い|どちらを先に考えるべきかを三坂大作が解説」でも整理しています。

手数料はどう見るべきか

結論:「手数料2%~」は下限表示であり、実際に適用される手数料や総費用を示すものではありません。

Clear Payの公開ページでは、手数料の上限、事務手数料、登記費用、振込手数料等の詳細は確認できません。ファクタリングの手数料は、一般に次の条件によって変わります。

手数料が変動する主な条件
  • 売掛先の信用力
  • 売掛債権額
  • 支払期日までの日数
  • 2者間か3者間か
  • 過去の取引・入金実績
  • 利用者側の資金繰り
  • 必要書類の充足状況
  • 債権譲渡登記の有無
  • 他社ファクタリングの利用状況
  • 二重譲渡や回収金流用のリスク
見積りは「率」ではなく「受取額」で判断する

売掛債権額 - 手数料 - 追加費用 = 実際の受取額

例えば、100万円の売掛債権について10%の手数料が適用された場合、手数料だけで10万円が差し引かれ、受取額は90万円になります。これはClear Payの手数料を示す例ではありません。

重要なのは、10万円のコストを負担することで、どの支払い、利益、取引機会を守れるかという点です。営業利益率5%の会社が10万円の手数料を本業の利益で補うには、単純計算で200万円の追加売上が必要になります。

ファクタリングは融資とは法的性質が異なるため、手数料を貸付金利とそのまま同一視するのは適切ではありません。

一方で、手数料によって将来の入金時に自社が自由に使える資金が減少し、資金繰りや利益が圧迫される点は同じです。

したがって手数料は、「高い・安い」だけでなく、次の3点で判断してください。

  • 01実際にいくら受け取れるか
  • 02その費用によって何を守れるか
  • 03次回入金後に資金繰りが正常化するか

比較サイトや広告の訴求は、そのまま信じてよいか

結論:第三者サイトの評価以前に、ファクタリングページ上の数字や表現が、どの条件で適用されるかを確認する必要があります。

ファクタリングページで強く表示されている主な訴求と、実務上の確認点は次のとおりです。

Clear Payの広告訴求と確認ポイント
表示されている訴求 実務上の確認事項
50万円以下の審査通過率99.8% 集計期間、申込件数、審査対象者の定義、再利用者を含むかを確認
審査通過率94% 99.8%との対象範囲や算定方法の違いを確認
最短3時間以内に振込み どの時点から3時間なのか、必要書類と申込期限を確認
最短即日入金 即日対応の条件、契約締切、金融機関の振込時間を確認
手数料2%~ 2%が適用される条件、手数料上限、追加費用、最終受取額を確認
売掛金があれば利用可能 確定債権か、入金実績があるか、譲渡可能な債権かを確認
取引先に知られない2社間対応 売掛先への通知、債権譲渡登記、未送金・契約違反時の連絡条件を確認

審査通過率99.8%と94%

同じページの上部には「50万円以下の審査通過率99.8%」、選ばれる理由の部分には「審査通過率94%」と表示されています。

50万円以下と全申込みなど、異なる対象を集計している可能性はあります。しかし、公開ページ上では、集計期間、母数、審査対象者の定義を確認できません。

したがって、自社が審査を通過する確率を予測する数字としては使わず、個別審査が必要であることを前提に考えるべきです。

最短3時間と最短即日

「最短3時間以内」と「最短即日」は、必ずしも矛盾する表示ではありません。

ただし、問い合わせ時点、必要書類の提出完了時点、審査承認時点、契約締結時点のどこから時間を計測するかによって意味が変わります。

急ぎの場合は、「今から申し込んだ場合、何時までに何を提出すれば当日入金が可能か」を具体的に確認してください。

売掛金があれば利用可能

売掛金が存在しても、すべての債権を買い取れるわけではありません。

未確定の債権、架空債権、係争中の債権、譲渡制限特約の有無や内容を確認する必要がある債権、すでに他社へ譲渡した債権は、取扱いが難しくなる可能性があります。

「相談できる」と「契約できる」は分けて読む必要があります。

取引先に知られない

2者間ファクタリングでは、契約時に売掛先へ通知しない形が一般的です。

ただし、それは、債権譲渡登記を行う場合、回収金の送金が遅れた場合、契約違反や二重譲渡が疑われる場合まで、売掛先への連絡が行われないことを意味するものではありません。

「通知なし」と「登記なし」、「通常時に連絡しない」と「どのような場合も連絡しない」は、それぞれ別の条件です。

ウェブページ上の表記
– 情報管理主体を確認する –

ファクタリングページのプライバシーポリシーには、一部に「当法律事務所」という表記があります。

この表記だけで、サービスの適法性や契約の有効性を判断することはできません。ただし、決算書、通帳、請求書、取引先情報などの重要資料を提出するサービスである以上、個人情報や企業情報を取得・管理する主体は確認しておくべきです。

比較サイトや広告の読み方については、「資金調達の比較サイト・広告をそのまま信じてはいけない理由|判断を誤らないために」でも詳しく整理しています。

利用前に確認したい注意点

結論:ウェブページの表示条件ではなく、見積書と契約書に記載された内容を最終的な判断基準にしてください。

  • Clear Payの利用前に確認したい6つの注意点
  • 01契約相手となる法人
  • 02手数料と追加費用
  • 03償還請求権と不払いリスク
  • 04債権譲渡登記と売掛先への通知
  • 05提出資料と個人情報の管理
  • 06融資を提案された場合

注意点① 契約相手となる法人

サービス名だけで判断せず、実際に債権を買い取る法人を確認してください。見積書、契約書、振込元、回収金の送金先に記載された名義が一致していることが重要です。

契約前には、次の名義と管理主体を確認してください。

契約相手の確認で照合する項目
  • 見積書の発行者
  • 契約書の契約当事者
  • 買取代金の振込元
  • 回収金の送金先
  • 領収書や請求書の発行者
  • 個人情報の管理主体

提携会社や別法人が契約相手になる場合は、その法人の会社名、所在地、代表者、連絡先も確認してください。

注意点② 手数料と追加費用

「手数料2%~」は下限表示です。買取手数料以外の費用も含め、売掛債権額から差し引かれた後に、実際にいくら受け取れるのかを確認してください。

見積書では、次の費用項目を確認します。

見積書で確認する費用項目
  • 買取手数料
  • 事務手数料
  • 審査料
  • 振込手数料
  • 債権譲渡登記費用
  • 司法書士費用
  • 出張費・交通費
  • 契約変更・解約に伴う費用
  • 実際の受取額

手数料率が低く見えても、その他の費用が加算されれば実際の受取額は減少します。口頭説明だけでなく、費用総額と受取額が記載された書面を受け取ることが重要です。

注意点③ 償還請求権と不払いリスク

売掛先の倒産や支払不能が発生したときに、利用者へ買戻しや自己資金での補填を求める契約になっていないかを確認してください。契約名称ではなく、実際の責任範囲を見る必要があります。

金融庁の注意喚起

金融庁は、契約書上は債権譲渡契約であっても、売掛先が支払わなかった場合に利用者が債権を買い戻す、または自己資金で支払う仕組みは、経済的に貸付けと同様と評価され、貸金業に該当するおそれがあると注意喚起しています。
出典:金融庁|ファクタリングの利用に関する注意喚起

確認すべきなのは、「ノンリコース」という表記の有無だけではありません。

契約書で確認する不払いリスク
  • 売掛先が倒産した場合に誰が負担するか
  • 売掛先が支払わなかった場合に買戻し義務があるか
  • 利用者が自己資金で補填する条件があるか
  • 表明保証違反の範囲が過度に広くないか
  • 実質的な支払保証となる条項がないか

売掛債権の不存在、二重譲渡、虚偽資料の提出など、利用者側に契約違反がある場合の責任と、売掛先の信用リスクによる不払いは分けて確認してください。

注意点④ 債権譲渡登記と売掛先への通知

2者間ファクタリングで契約時に売掛先へ通知しない場合でも、債権譲渡登記が行われる可能性があります。「通知なし」と「登記なし」は別の条件です。

債権譲渡登記については、次の点を確認します。

通知・登記で確認する項目
  • 債権譲渡登記が必須か
  • 条件によって登記を省略できるか
  • 登記費用と司法書士費用はいくらか
  • 契約終了後に抹消手続きが必要か
  • 抹消費用を誰が負担するか
  • どのような場合に売掛先へ連絡するか

回収金の送金が遅れた場合、契約違反が生じた場合、売掛債権の内容に疑義が生じた場合など、通常時以外の通知条件も契約書で確認してください。

注意点⑤ 提出資料と個人情報の管理

決算書、通帳、請求書、取引先との契約書には、重要な財務情報や取引先情報が含まれます。資料を取得・保管する法人と、外部委託先・提携先への提供範囲を確認してください。

申込み前には、次の点を確認してください。

提出資料の取扱いで確認する点
  • 資料を取得する法人
  • 外部委託先や提携先への提供範囲
  • 資料の利用目的
  • 保管期間
  • 契約に至らなかった場合の取扱い
  • 削除・返却の方法
  • 個人情報に関する問い合わせ窓口

ファクタリングの申込みに必要な範囲を超える資料を求められた場合は、その提出目的と利用範囲を確認してください。

注意点⑥ 融資を提案された場合

融資の提案を受けた場合は、Clear Payが貸付けを行うのか、銀行・日本政策金融公庫・貸金業者への紹介や申請支援を行うのかを確認してください。ファクタリングと融資支援では、契約の性質や費用負担が異なるため、両者を分けて判断する必要があります。

融資提案では、次の内容を確認します。

融資提案を受けたときの確認事項
  • 実際に貸付けを行う事業者と、その業態
  • 貸金業者が貸付主体となる場合の貸金業登録番号
  • 金利
  • 返済期間
  • 返済総額
  • 担保・保証
  • Clear Payの役割
  • 紹介料・成功報酬・支援報酬

ファクタリング契約と融資支援では、契約の法的性質、費用、返済義務、審査の中心が異なります。それぞれの契約相手と費用負担を分けて確認することが重要です。

向いている事業者・慎重に考えたい事業者

結論:向くかどうかは、審査通過率ではなく、売掛債権の確実性、資金不足の原因、利用後の出口で判断します。

向いている会社

  • 納品・役務提供・検収が完了した売掛債権がある
  • 売掛先からの過去の入金実績を確認できる
  • 入金日までの短期間だけ資金が不足している
  • 必要な資金額と期限が明確である
  • 人件費、仕入代、外注費など資金使途が明確である
  • 必要書類を早期に準備できる
  • 複数社から見積りを取り、最終受取額を比較できる
  • ファクタリング利用後の資金繰りを確認できている
  • 一時的・限定的な利用として出口を決めている

慎重に考えたい会社

  • 毎月売掛金を前倒ししなければ支払いができない
  • すでに複数のファクタリング会社を利用している
  • 売上総利益で固定費を賄えていない
  • 売掛先との間で請求内容に争いがある
  • 納品や検収が完了していない
  • 次回入金後も資金不足が解消しない
  • 見積書や契約書を確認する時間がない
  • 回収金を他の支払いへ流用する可能性がある
  • 審査通過率や最短時間だけで申込みを決めようとしている
  • 銀行融資や返済条件の見直しを一度も検討していない

ファクタリングの継続利用が重くなっている場合は、別のファクタリング会社への乗り換えだけでなく、借換えや資金繰り再設計を検討する必要があります。

その考え方は、「ファクタリングからの借り換え支援とは何か|資金繰り再設計の考え方」で整理しています。

他社比較の前に見るべき判断軸

結論:最低手数料や最短入金ではなく、同じ売掛債権を同じ条件で見積もったときの実質条件を比較します。

判断軸 確認する内容
最終受取額 売掛債権額から手数料・追加費用を差し引いていくら受け取れるか
入金時間 どの時点から計測し、何時までの申込みなら当日入金できるか
売掛先の不払い 売掛先が支払わない場合に利用者の負担が発生するか
通知・登記 売掛先への通知と債権譲渡登記が必要か
必要書類 何をいつまでに提出する必要があるか
契約方法 オンライン完結か、面談や原本提出が必要か
情報管理 決算書、通帳、取引先情報を誰が管理するか
利用後の出口 次回入金後に資金繰りが正常化するか

複数社を比較するときは、売掛債権額、売掛先、支払期日、希望入金日など、できるだけ同じ条件で見積りを依頼してください。条件が異なれば、単純な手数料率の比較はできません。

また、ファクタリング会社同士を比較する前に、そもそも今回の資金使途にファクタリングが合っているかを確認する必要があります。

一時的な入金待ちであれば、ファクタリングが候補になります。設備投資や長期運転資金であれば、銀行融資や公的融資を優先すべき場合があります。高コスト調達の継続が資金繰りを圧迫している場合は、借換えやビジネスローンを含む再設計が必要です。

よくある質問(FAQ)

結論:利用判断では、広告上の数字ではなく、個別の見積条件と契約内容を確認することが重要です。

QClear Payは個人事業主でも利用できますか。
A

ファクタリングページでは、法人と個人事業主の双方が対象とされています。ただし、個人事業主であれば一律に利用できるわけではありません。事業上の売掛債権があることや、取引・入金実績を確認できることが重要です。

Q審査通過率は99.8%と94%のどちらですか。
A

ページ上には両方の数字が表示されています。99.8%は「50万円以下」と記載されていますが、算定期間や母数、94%との集計条件の違いは公開ページ上で確認できません。自社の審査通過を保証する数字ではありません。

Q手数料2%で利用できますか。
A

2%は下限表示です。売掛先、債権額、支払期日、契約方式等によって、実際の手数料は変わる可能性があります。手数料上限、追加費用、最終受取額を見積書で確認してください。

Q銀行融資を断られていても利用できますか。
A

銀行融資とファクタリングでは、審査の中心が異なります。確定した売掛債権があり、売掛先の支払能力や取引実績を確認できれば、相談できる可能性があります。ただし、銀行融資を断られたことや売掛金があることだけで、契約できるわけではありません。

Q赤字や税金・社会保険料の滞納があっても利用できますか。
A

ファクタリングでは売掛先の信用力が重視されますが、利用者側の資金繰りや事業継続性も確認されることがあります。特に2者間ファクタリングでは、売掛先から入金された資金を確実に送金できるかが重要です。赤字や滞納があっても必ず利用できるとはいえません。

Q2者間ファクタリングなら取引先に知られませんか。
A

公開ページでは、2社間ファクタリングの場合、取引先への通知はないと案内されています。ただし、債権譲渡登記、回収金の未送金、契約違反、二重譲渡等が発生した場合まで、取引先への連絡が行われないことを保証するものではありません。契約書で通知条件を確認してください。

まとめ|会社選びの前に、資金調達全体の整理が必要

結論:Clear Payは、確定した売掛債権で短期の資金ギャップを埋めたい事業者にとって、相談候補の一つになり得ます。

ファクタリングページでは、5万円から5億円、手数料2%~、法人・個人事業主対応、2社間対応、最短即日といった条件が案内されています。

一方、同じページ内に審査通過率99.8%と94%という異なる表示があり、手数料の上限、必要書類の詳細、債権譲渡登記、追加費用等は公開情報だけでは確認できません。

利用を検討する際は、広告上の数字だけで判断せず、見積書に記載された最終受取額、売掛先が支払わなかった場合の責任、通知・登記の条件を契約前に確認することが重要です。

さらに、ファクタリング利用後、次回の売掛金入金時に自社が自由に使える資金で、翌月の人件費、仕入代、税金、借入返済まで賄えるかを確認しなければなりません。

次回入金後も資金不足が続く場合は、追加のファクタリングではなく、銀行融資、借換え、返済条件の見直しなどを含む資金繰りの再設計が必要です。

資金調達で重要なのは、目先の着金だけではありません。今回の資金化によって何日分の時間を確保し、その間にどの支払いを守り、次にどの資金調達手段へつなぐのかを整理してください。

三坂流

三坂大作が実務ベースで整理

Clear Payへ申し込む前に、
「今回の資金化で何日を確保するのか」
「次回入金後に資金繰りが正常化するのか」
を整理することが先です。

最低手数料や審査通過率だけで判断せず、
銀行融資・借換え・ファクタリングを含めた
資金調達全体の順番をご相談ください。

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本記事は、当サイトのコンテンツポリシーに基づき、ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・三坂大作が執筆・監修しています。

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