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ファクタリングの支払いが遅延してしまいそう…放置がNGな理由やすぐとるべき対処法について紹介

ファクタリングを利用して資金調達を行った際、取引先からの入金遅れや予想外の出費など、様々な要因で支払いが遅れてしまいそうになることがあります。

ファクタリングの支払いの遅れは、取引信用や今後の資金調達に深刻な影響を及ぼす可能性があります。遅延損害金の発生や法的措置のリスクもあるため、早急な対応が求められます。

本記事では、ファクタリング支払いの遅れの主な原因と放置することの具体的なリスク、そして、万が一遅延しそうになった場合の効果的な対処法を解説します。

この記事の要約
  • 遅延の最大リスク:取引先への「債権譲渡通知」による信用失墜と取引停止。
  • やってはいけないこと:連絡なしの放置、調達資金の他用(横領罪のリスクあり)。
  • 即座にやるべきこと:期日前の担当者への電話連絡と、リスケジュールの相談。
  • 根本解決策:高コストなファクタリングから、低金利なビジネスローンへの借り換え。

ファクタリングの支払い遅れが発生する原因

結論:支払い遅れの主な原因は「売掛先の入金遅延」と「資金の他用(使い込み)」です。特に二社間ファクタリングにおいて、回収した売掛金を別の支払いに充ててしまうケースが多発しており、これは横領罪に問われるリスクもある危険な行為です。

売掛先からの入金の遅れ

ファクタリングの支払いの遅れで最も多いケースが、売掛先からの入金遅れです。特に二社間ファクタリングでは、利用企業(貴社)が回収代行業務を兼ねているため、売掛先が入金してくれない限り、ファクタリング会社への送金ができません。

売掛先の業績悪化や経理処理の遅れなど理由は様々ですが、契約上、その責任は利用企業が負うことが一般的です。売掛先が大口取引先の場合、連鎖倒産のリスクも高まるため、迅速な状況把握が必要です。

あわせて読みたい:ファクタリングにおける支払いとは?流れや期日、支払手段についても解説

調達資金の使い込み(他用)

【現場のリアル】金融事故で最も多いのがこのパターンです。
ファクタリングで調達した資金や、回収した売掛金を、別の緊急の支払い(税金、社会保険料、他社への返済など)に流用してしまうケースです。

「数日くらいなら待ってもらえるだろう」という認識は危険です。ファクタリング会社にとって回収済みの売掛金は「預かり金」の性質を持つため、これを使い込むことは横領罪等の刑事罰の対象になり得ます。

高額な手数料による資金圧迫

ファクタリングの手数料率は、一般的に銀行融資よりも高めに設定されます。特に2社間ファクタリングで手数料が15%〜20%を超える場合、利益率の低いビジネスではキャッシュフローが回りません。

「手数料を支払うために、また別のファクタリングをする」という自転車操業に陥ると、元本が減らずに手数料だけが膨らみ、いずれ支払不能になります。

参考:ファクタリングの利用に関する注意喚起 | 金融庁

ファクタリングの支払いを遅れたまま放置するとどうなるか

結論:連絡なしに放置すると、「契約解除(一括請求)」「損害賠償請求」、そして最悪の場合は「詐欺・横領での刑事告訴」や「債権譲渡登記による取引先への通知」が行われます。

放置による事態悪化のフロー
1. 督促・遅延損害金の発生
電話やメールでの督促開始。年率15〜20%程度の損害金が加算。
2. 内容証明郵便の送付
契約解除通知および一括返済請求が届く。法的措置の準備段階。
3. 債権譲渡通知・法的措置
取引先へ「債権譲渡通知」が送られ、信用失墜。または裁判所からの支払督促。

契約違反による法的責任の発生

多くのファクタリング契約では、期日に遅れた場合の「期限の利益喪失(分割払いなどの権利を失い、即座に全額返済を求められること)」条項が含まれています。
悪質な遅延や連絡拒否を行った場合、詐欺罪や横領罪での刑事告訴に発展するリスクもあり、単なる借金の未払いとは次元の違う責任を問われる可能性があります。

参考:民法 | e-Gov法令検索

遅延損害金による追加費用の発生

支払いが遅れると、通常は年率14〜20%程度の遅延損害金が発生します。例えば、1,000万円の支払いが遅延した場合、通常の利息以上の負担が日々加算されていきます。これにより負債が雪だるま式に増加し、再起不能な状態に追い込まれる可能性があります。

信用情報への悪影響と取引制限

ファクタリング自体は借入ではないため、信用情報機関(CICやJICC)には直接記録されません。しかし、保証会社が入っている契約や、支払いの遅れによりサービサー(債権回収会社)が介入した場合は別です。
また、ファクタリング業界内でのブラックリスト(要注意人物情報)共有により、他社での利用も一切できなくなるリスクがあります。

あわせて読みたい:ファクタリングの利用は信用情報に悪影響がある?信用問題につながる可能性を解説

債権譲渡通知による信用失墜(法的措置)

二社間ファクタリングで最も恐ろしいのがこれです。支払いが滞り連絡も取れなくなると、ファクタリング会社は債権保全のために「債権譲渡通知」を売掛先(取引先)へ送付します。

これにより、「あそこはファクタリングの返済もできないほど資金繰りが悪いのか」と取引先に知れ渡り、本業の取引停止に繋がることが最大のリスクです。事実上の倒産への引き金となりかねません。

ファクタリングの支払いが遅れた時の対応方法

結論:遅れが判明した時点で、支払い期日の前に必ず担当者へ電話連絡を入れてください。「いつ」「いくらなら」支払えるのかを具体的に提示し、分割払いや期日変更の相談を行うことが唯一の解決策です。

ファクタリング会社への早期の連絡

遅延が発生してから連絡するのと、事前に相談するのとでは、ファクタリング会社の心証は天と地ほど違います。連絡を無視したり嘘をついたりするのが最悪手です。

「入金が◯日遅れる見込みです。そのため、御社への送金も◯日まで待っていただけないでしょうか」と正直に伝えましょう。多くの優良なファクタリング会社であれば、事情を汲んでリスケジュール(支払い計画の変更)に応じてくれる可能性があります。

元銀行員・三坂の視点
三坂大作

「怒られるのが怖い」で連絡を絶つのが最悪手です。
銀行員時代もそうでしたが、金融機関が最も警戒するのは「連絡が取れないこと」です。逆に言えば、遅れる理由が明確で、いつ払えるかの計画さえあれば、多くの担当者は回収を待つ判断をします。逃げずに『相談』することが、法的措置を回避する唯一の道です。

あわせて読みたい:ファクタリングで返済できない…どうしたらいい?分割払いの可否、対処法など徹底解説

売掛先への効果的な催促

売掛先からの入金遅延が原因の場合、遠慮せずに催促を行う必要があります。まずは電話で状況を確認し、「いつ入金されるか」の確約を取り付けましょう。その日付をファクタリング会社に伝えることで、猶予をもらえる可能性が高まります。

複数の支払いの遅れが重なった場合の優先順位付け

複数の支払いがある場合、優先順位の判断が重要です。一般的には「遅延損害金が高いもの」「担保や保証人が取られているもの」「債権譲渡通知を送られるリスクが高いもの(ファクタリング)」を優先すべきです。
ただし、独断で判断せず、すべての債権者に状況を説明し、公平な返済計画を提示することがトラブル回避の鍵です。

請求書や入金管理の徹底的な見直し

支払いの遅れの原因が、社内の管理体制にある場合もあります。請求書の発行漏れや送付ミスがないか再確認しましょう。基本的なことですが、入金消込(入金確認)のサイクルを早めるだけで、資金ショートのリスクを察知できる時間が早まります。

代替となる資金調達方法の検討(ビジネスローンへの切替)

一時的な資金不足であれば、法人クレジットカードや短期ローンでの補填も選択肢です。しかし、ファクタリングの手数料負担が原因で資金繰りが悪化しているなら、根本的な解決が必要です。

ファクタリングの手数料(年率換算数十〜数百%)よりも圧倒的に金利が低い「ビジネスローン(年率数%〜15%程度)」への借り換えを行い、月々のキャッシュアウトを減らすことを強く推奨します。

あわせて読みたい:ファクタリングの手数料が高い法人様へ。ビジネスローン乗り換えで資金繰りを改善する方法

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弁護士などの専門家への早期相談

もし、ファクタリング会社が悪徳業者(闇金まがい)で、脅迫的な取り立てを受けている場合や、法外な手数料を請求されている場合は、直ちに弁護士や司法書士に介入してもらう必要があります。専門家が入ることで、取り立てが即座にストップするケースもあります。

ファクタリングの支払いの遅れを防ぐための予防策

結論:入金サイトと支払いサイトの正確な把握、そして「ファクタリングに依存しない資金調達体制」を作ることが恒久的な対策です。

適正な資金計画や返済シミュレーションの設置

ファクタリングはあくまで「つなぎ資金」です。利用する前に「回収した売掛金で確実に支払えるか」だけでなく、「支払った後に翌月の運転資金が残るか」までシミュレーションしてください。

あわせて読みたい:資金繰りの改善は何から始めるべき?具体的な方法と注意点を解説

売掛先の信用調査と入金管理の徹底

定期的に取引先の信用状況を確認しましょう。帝国データバンクなどの調査機関を利用するのも手ですが、「支払いが遅れがちになった」「担当者が頻繁に変わる」などの現場の予兆を見逃さないことが重要です。

適切な会社と契約条件の選択

手数料の安さだけで選ぶのは危険ですが、高すぎる手数料は経営を圧迫します。複数の会社を比較し、無理のない条件で契約すること、そして何より「ファクタリング以外の選択肢(銀行融資やビジネスローン)」を常に持っておくことが、最強のリスクヘッジとなります。

まとめ:その場しのぎの資金調達から卒業しませんか?

ファクタリングの支払いが遅れそうな現状は、貴社の経営にとって「危険信号」であると同時に、「資金調達の体質を見直すチャンス」でもあります。

遅延の根本原因が「高すぎる手数料(年率換算すると数十〜数百%)」にあるならば、同じファクタリングで穴埋めをしても、来月また同じ苦しみがやってきます。それは、傷口に絆創膏を貼るだけで、出血を止めていないのと同じです。

今すぐやるべきは、以下の2つです。

  • STEP 1 ファクタリング会社へ誠実に連絡し、支払いの猶予を確保する(法的リスクの回避)
  • STEP 2 高金利な契約を「低金利なビジネスローン」へ借り換え、キャッシュフローを正常化する

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筆者・監修者 三坂 大作(ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役)
監修者紹介
ヒューマントラスト株式会社 統括責任者・取締役
三坂 大作(ミサカ ダイサク)
金融のプロとしての使命

「一時的な資金不足で、将来有望な企業が倒れていくのを食い止めたい」
その想いで、30年以上の銀行員経験とノウハウをすべて注ぎ込み、このHTファイナンスを立ち上げました。
ファクタリングの高金利に苦しむ経営者様こそ、ぜひ一度ご相談ください。私たちなら、もっと良い解決策を提示できるはずです。

略歴・資格
  • 1985年:東京大学法学部卒業・三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行
  • 1989年:同行 ニューヨーク支店勤務(コーポレートファイナンス担当)
  • 経営革新等支援機関(ID:107813001112)
  • 貸金業務取扱主任者 / 日本貸金業協会会員
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