株式会社ヒューマントラスト

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2023.8.12

誰に、何を、どのように、どれくらいでについて考える

誰に、何を、どのように、どれくらいでについて考える

実現したいヴィジョンを
より具体的に考えましょう

ここにチャンスがあると思う根拠を書き出してみる

なぜこの事業を行いたいのか、思い付きではなくそこにある根拠を伝えて、これまでの経験や実績を今後の事業にどう活かしていけるかを、明確にする必要があります。協力してくれる方や不安に思う方の、意見を聞く意味でも大切なことです。また自分の中の不安な要素を解決させる近道でもあります。

(1)今回の事業が「誰に」「何を」「どのように」「どれくらいで」「いつまでに」提供するかをしっかり整理しましょう。

必ずここにある「チャンス」の根拠は何なのか再認識しましょう。
競合他社や市場規模などは分析されましたか?

現在、世の中に全く存在しないビジネスならば分析は出来ませんが、ほとんどのビジネスはどこかで誰かが行っているビジネスか、それを真似たビジネスです。

あなたの今回の発想について再確認したいです。あなた自身やあなたの環境の強みと弱みがどこにあるかを分析しましょう。強みや弱みは、技術やノウハウ、資格、スキル、企業風土、組織力など幅広く分析した方がいいです。

そのビジネスを行いたい時期はいつなのか?場所はどこなのか?どれくらいの規模なのか?売価が存在するならば市場価格との比較はどうなのか?仕入れが生じるのならば、安定した仕入れが行える業者が何社あるのか?サービスを使った営業的な宣伝広告はどう考えているのか?

また、そのビジネスを行う意味は何なのか?あなたの本気度が伝わることが大切だと思います。

ひとりでやりたいのか、誰と組んでやりたいのか、誰のためにやりたいのか?など気持ちの面でも整理することが必要です。

  • 大きい意味でのビジネスモデル
  • ターゲットと販売戦略
  • 売価と仕入れ
  • スタッフ体制と時期
  • 財務計画
  • 能力と実績
  • そこに現実的な夢はあるのか

(2)成功している企業の情報を取る

事業を行う上で大切な事として、成功している企業を真似ることが考えられます。真似ることを悪い意味で考えると何も出来なくなりますが、実際に同じサービスを一社で行っていることの方が少なくて、何社も競合してビジネスを盛り上げています。選択するのは対象となるお客様です。そこは躊躇することなく成功している企業を分析して、必要なことは真似る、不必要な事はしない。はっきりとさせましょう。また、出来ないことは出来ないで一旦諦めましょう。

競合他社はどれくらいあるのか。それぞれの特徴はどのようなものなのか。それぞれの実績はどれくらいなのか。ここまではある程度見えてくるものだと思います。その中身として実際に行っている事業者と、関わっている関係者の関係性までも調査したいです。

事業を生み出す能力と販売する能力は異なりますので、実際に利益を生み出す事と同時に、支払いを安く済ませることも考えないといけません。

仕入れが生じる場合や固定で経費がかかる場合など徹底的に調査して、運営に関する負担を最小限にすることは必要です。仕入れに関しては必ず3社以上の業者と交渉して、安定した仕入れができるようにするべきです。長く取り引きすることが安定した仕入れにはなりませんが、双方に目的意識を明確にして取引することを伝えるべきです。

大きい意味でのビジネスモデルとは、全てをその事業に費やすほどのものなのか、軌道修正も考えながらになるのか、どれくらい先を見た上で、そのビジネスに魅力を感じているのか。絶対に成功することはありませんが、絶対に上手く出来る方法はあるはずです。常に現場を見た上で、大きい意味でビジネスを成功させたいです。

(3)求めているお客様の情報を取る

簡単に言うと市場分析は出来ていますか?ターゲットは明確になっていますか?と聞かれる場合が多くあります。実績として検討する要因としては正しいと思いますが、お客様がどのように動くのか、何に興味を持つのか、何から情報を取るのかなどは、とても難しい分析であると思います。またそれが事実なのか確認は出来ません。

しかし、その反面としてどのようなお客様に伝たいのか、どんなサービスで伝える事ができるのか、他社がターゲットとしていないお客様を独り占め出来るのではないかと考えると、楽しくて仕方ありません。

自分たちが出来ることが何なのかが整理して考えることが出来れば、「誰が」「誰に」「誰と」「何を」「どのように」までは明確になります。

お客様の情報を取るのではなく、このようなお客様に伝えたい。このようなお客様はどこで何をしている方で、どれくらいいますか?今後増えてきますか?計画という名の妄想では実現しませんので、計画を実現させるためのアイデアを膨らませましょう。

ターゲットとなる性別や年齢、職業、家族構成、趣味やライフスタイルなどをはっきりさせることも必要ですが、そのもの自体がはっきりとしていない人が増えています。隠された個性で繋がっている事もありますので、ビジネスとしての規模感を想定して出来ることを考え、そこにはこのようなお客様がいるはずで、世の中にこれくらいいるよね?まずはこちらを調査してみたいです。最近では新規客の獲得よりも、リピーターの回転率を高める方が良いと言われています。どこかの顧客を獲得しましょう、と言う意味なんだと思っています。

  • お客様の顔は見えていますか?
  • お客様の趣味は理解できていますか?
  • お客様は普段どこにいますか?
  • 想像でお客様の姿を作ることが出来ますか?
  • お客様である方との接点はありますか?
  • あなたもどこかのお客様ですか?

(4)「どれくらいで」「いつまでに」が肝心なのです

ここで大切な財務計画が必要となります。

財務計画とは、大きく分けて売上計画、利益計画および資金計画の3つがあります。

売上計画は創業後3年まで想定し、1ヵ月ごとに予想します。サービスや商品が複数あるなら、それぞれについてイメージします。予想は根拠を提示し、厳しめに考えます。

利益計画は売上から売上原価、人件費、減価償却費、販管費、借入利息、法人税などを予測します。売上総利益と営業利益、経常利益、税引き後利益も示すことが大切です。

資金計画は利益計画とは別に、立てましょう。利益が出ていても、実際にどの程度の現金が手元にあるかは、入出金の状況を詳細に分析しなければ分からないためです。

「どれくらいで」「いつまでに」が見えたと思います。もうひとつ足りていないのは「誰と」です。ひとりで考えないで「誰と」一緒にやるのか。そこに夢があるのか?再認識が必要です。